第68回 失敗しないためのアウトソーシング(2)

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

物流アウトソーシングの第三段階は、「プラットホーム化への取り組み」 となります。

物流(ロジスティクス)をキーワードとした輸配送・保管・荷役・流通加工・ ITなどの各種サービスが物流情報を基に複合化し連携するプラットフォーム モデルへと進化しました。

物流プラットフォームに集約された情報は、管理・統制・選別されて各々の サービスへ配信し、その後フィードバックされ蓄積(データ化)されます。

このプラットホーム化の実現がSCM(サプライチェーンマネジメント)や リバースロジスティクスへの大きな推進力となりました。

その後急速に変化したロジスティクスは第四段階(ニューモデル)へ加速し 「金融」と「商流」がプラットホームへ連携します。

この第四段階こそが、 「物流と金融・商流の融合した複合プラットホーム」であります。

インソースからアウトソースへ実行する場合、これらの変革(進化)した ロジスティクスの機能を熟知した上で、事業会社の選択を行うべきでしょう。

初期から第四段階までの、どのモデルでのアウトソーシングなのか?
委託する3PLは、どのレベルでのサービス提供が可能なのか?

などを 知らずに、自己都合のみで行うアウトソーシングは残念ながら失敗の事例作りとなってしまいます。

まずは、3PL起用の有無から始まり、物流全体のストラクチャーをしっかり と描く事が重要な第一歩となります。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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