第44回 SLAが変える不確実性下における信頼関係の構築

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

物流のアウトソーシングを委託する(若しくは、受託する)には、多くの不確実な課題があり、それらの問題点について不確実の程度を量的に把握し、荷主、3PL、物流企業といったステークホルダー間にて平等な情報共有が必要である。

この3社の関係は、共生であり共栄な活動がダイナミズムであり続ける事が、真のパートナーシップとも言える。

その良好な関係を構築するには、不確実性の可視化(量的把握)を関係各社で抽出し、一定の成約条件をもとにコミットメントする事がリスク回避策で あり、業務革新の断行へと繋がります。

業務革新を行うには、荷主と3PLとオペレーター(キャリア)がそれぞれの立場で情報開示をし、将来における量的な改善を永続的に実行する事となりまが、その共通指標こそがSLA(サービス・レベル・アグリーメント)であります。

SLAは、量と質を明確にし双方の不確実性を回避する役割と、質を高めるための量による目標設定(品質設定)にも有効です。

想定外を無くし、想定内にて全ての業務をカバーする事が双方の信頼関係構築となり、より永続した業務革新モデルではないでしょうか。

では、どのような内容のSLAを締結して、両社間での良好なパートナーシップを構築するかを次号以降シリーズとして掲載します。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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