物流コンサルタントの視点 2020.10.15

マテハン導入の目的とは?

新型コロナウイルスとの共存が始まってから、あらゆる業種業態で物量が減少しています。その中で出荷物量が増加しているのがEC業界です。

ECでは多品種小ロットでの受注オーダーが大半です。配送件数が多くなることで、ラストワンマイルを担う宅配会社の労務環境が問題になったことは周知のことでしょう。

しかし、物流は配送だけでなく、倉庫業務も大きな課題を抱えています。

既存ピッキングシステムの継続利用はリスクあり

倉庫では多品種小ロット化が進むとピッキング工数が増加します。そのため、ピッキングを行う作業人員がより多く必要となり、作業員の確保に苦慮している物流現場が増えています。

物流現場の作業工程で圧倒的に工数がかかるピッキング作業ですが、長年使用しているピッキングシステムで非効率な業務をしている倉庫が多くあります。販売チャネルの構成が変化し、バラ出荷構成比や取扱いSKU数が増加する中で、既存システムの継続利用によってリスクが生じていることもあり得ます。

自社のあるべき物流を構築していくためには、入出荷実態と今後の販売計画に合わせたピッキング作業およびシステムの見直しが不可欠です。

自動化の検討前に必要な根本的な見直し

倉庫作業を省人化するためのマテハンが数多く開発されています。ピッキング作業を省人化するマテハンとして有名なものに、AGV(自動搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)といった機器があります。

しかしながら、そもそものピッキング方法やピッキングシステムが、導入するマテハンの仕様に合致していないとその導入自体がリスクとなり得ます。

完全に倉庫業務が自動化された物流センターは将来的に実現されることでしょう。しかし、受注オーダー変化の対策など、根本的な見直しを行なっていかなければ自動化されても無意味なものとなってしまいます。

目的は「マテハン導入」にあらず

当社では、AGVやAMRなどの導入支援を行なっています。導入検討を行う上で、現状のピッキング工程がどのように行われており、どのようなシステム処理を行なっているのか現状を整理します。

必ずしもマテハン導入を目的とせず、受注オーダーに適したピッキング工程とシステムを見直すことを念頭に置いてプロジェクトを進めます。

この機会に現状の受注オーダーとピッキング運用方法、物流システムをしっかりと照合してみてはいかがでしょうか。

当社主催の「倉庫内作業の自動化でピッキング効率向上!倉庫内ピッキングの最適システム選定セミナー」では、ピッキングシステムの種類、どのような受注オーダーの企業に適しているのかを解説します。

自社倉庫の省力化を図りたい企業、どのようなシステムが合致するのか判断できず困っている企業はぜひご参加ください。

https://www.f-logi.com/ninushi/seminar/20201027picking-system-selection/

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Pen Iconこの記事の執筆者

安川 洋介

船井総研ロジ株式会社 チーフコンサルタント

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