物流ロボットの導入効果-withコロナ時代の倉庫自動化-

Pen Iconこの記事の執筆者

勝山 佳郁

船井総研ロジ株式会社

新型コロナウイルスが流行してから約半年経ち、新しい生活様式の指標が示され、各事業所にも変革が求められています。
私たちも新しい脅威と長い付き合いになることを覚悟し、早急に新たな防衛策を講じる必要があります。特に物流センターや工場施設内では密になりやすい環境下でもあるため、対策が急務となります。

そこで、今回ご紹介したいのが、物流センターや工場施設内における感染防止対策や営業停止リスク回避のための省人化を目的としたロボット導入による自動化です。
ロボットを導入することでセンター内や工場施設内における作業者の密集密接を防止するとともに、従来から課題であった人手不足の解消を図ります。

物流ロボット運用の概要イメージ

倉庫作業を自動化するロボットを活用した概要図ですが、倉庫内の入庫から棚入れ、出庫に至るまで多種多様な組み合わせが可能です。

※棚は概ねW90cm×D90cm×H150cm程度になります

AGV(Automated guided vehicle)活用による効果

実際に物流ロボットの1つであるAGVを導入した際の効果を以下に記します。

1.フリーロケーション採用による作業効率UP

どんな商品を置いても良い保管スペースを確保し、商品のロケーションをシステム上で把握させるだけで在庫管理が行えます。
もちろん導入前に月末在庫、出荷頻度などのデータ分析を行う必要はありますが、新製品・廃棄品が発生しても棚割りを変更する必要がなく、商品入れ替え対応が簡易化されます。

2.生産性見える化の実現

現場管理者の作業者手配工数が劇的に減ります。
作業生産性はAGVやロボット台数の生産性から算出することができる為です。

3.競合他社とのサービスレベル差別化

配送リードタイム短縮、作業品質向上、受注締め時間の延長などが挙げられます。
物流サービスレベル向上による売上アップを見込める可能性があります。

4.上海近郊の日系企業倉庫によるAGV導入効果例

AGV導入により出荷処理可能なオーダー数の増加が期待できます。
人手不足の解消と繁閑の波動吸収を行うことが可能になります。

とはいえ、AGV導入には多額の費用が掛かることに違いはありません。
少量の機器導入では効果が見えにくくお薦めしていません。

自動化設備、AGV導入には以下のような多面的なご不安がつきものです。
・先行きの見えない中、多額の予算を投じることができない
・抱えている従業員をどうすれば良いのか
・ITリテラシーに不安を持っている
・進め方が分からない
・導入効果検証方法が分からない

自動化ロボットの導入を検討されている企業様がいらっしゃるなら是非当社にご相談ください。当社ではヒアリングから費用が発生するという事はございません。自動化設備の導入以外でも物流面での課題がございましたらお気軽にご相談ください。

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