第85回 勝ち抜ける物流子会社(1)

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

新年あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いします。

新年早々から、更なる原油価格の上昇や消費税率引き上げ案などとても 暗いニュースが先行し、今年の厳しさを実感します。

今年の業界展望として筆者が最上位と考えているのは、『雇用の確保』で ございます。

ほとんどの業種に当てはまるテーマだとは思いますが、特に労働集約産業 であります、物流業界におきましては深刻な問題です。

この課題に対する取り組みを、数年前から行っている企業もありますが、 多くの企業が問題の顕在化後、当惑しているのが事実ではないでしょうか。

今回タイトルであります「2008年勝ち抜ける物流子会社」は、まさに 人材の宝庫であり、『雇用の確保』を満たし、永続的な発展が可能な組織体 だと思います。

筆者が勝手に定義する「2008年勝ち抜ける物流子会社」像は (1)新卒が毎年採用されている (2)中途採用にも門戸が開かれている (3)プロパー社員と中途採用組みが渾然一体となっているこの3点は一見して、どこの物流子会社でも出来ているように感じられ ますが、(3)の渾然一体化は中々実現できていないようです。

この3点を満たした上で、業務改善力や企画営業力そして開発営業力の 充実へ向かうべきでしょう。

特定の個人資質のみでも、改善や企画・開発営業は可能ですが、組織として 勝ち残るには、人材の確保と教育による底上げは不可避だと思います。

次号からは、なぜ?物流子会社が2008年に勝ち抜けるのかを考察したいと思います。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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