第46回 SLAが変える不確実性下における信頼関係の構築~SLAの導入事例その1~

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

先週は沖縄へ行き、人材奨励の基金を立ち上げました。今春卒業見込みの 沖縄8大学の学生を対象とした奨励制度ですが、今後は国内全大学へ拡大していきます。

沖縄の報道数社の前で記者会見を行いましたが、慣れないせいもあり緊張しました。
詳しくは⇒http://www.otv.co.jp/news/index.html (沖縄テレビHP)

今回からは、実際の現場であったSLA導入の事例をお伝えしていきます。

(ケース1:Max値の設定)

倉庫や配送センターでは、日々の入荷が始まりであり入荷検品後、適切に所定 の保管エリアに商品が仕分られていきます。

作業工程としては

(1)入荷受付
(2)入荷検品
(3)入庫作業
(4)入荷(入庫)登録

これら4項目の工程があり、「在庫品」としてその後の引当てに情報が流れていきます。

このとき、「いつでも(時間)」「いくつでも(数量)」入荷が可能と言うわけではありません。

例えば、午前中に入荷工程を終わらせて、午後から出荷を行うためには受付の締切時間がルールとして必要です。

作業スタッフの取扱能力から、どれくらいの数量が受付可能かもルール化する必要があります。

こういった身近な課題を可視化して、荷主企業と物流企業が取り決めを行い、文書として明文化する事がSLAの第一歩となります。

■納品(入荷)受付締切時間は月曜日〜土曜日の12時まで
■1日当たりの入荷数量は1000ケースまで

など具体的な数値を取り決めることです。この取り決め=ルールが荷主企業と物流企業の双方にとってのリスクを明確にする重要な役割となります。

次回は、双方の見えてきた『リスク』について

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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