物流コストマネジメント

概要

第1講義 時流講話
第2講義 物流コストマネジメント
第3講座 パネルディスカッション

第1講座 時流講話

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)による物流業界への影響とは?
どのような時代になるのか予測しました。

中国ではECサイトが躍進しています。中でも「天猫」(tenmao)というアリババグループのサイトでは、毎年11月11日(独身の日)の売上を伸ばしており、2015年は143億ドル(約1兆8千億円)にも達しました。

人手不足が問題となっている今、適正取引ガイドライン(国土交通省:平成 27年2月12日改訂 )に記載されているトラック運送業との取引関係において問題となる具体的行為類型 を説明しました。

2012年から始まった運賃是正(値上)要請に対する荷主の対応を、当社独自に行なったアンケート結果を元に解説しました。

主要物流企業2016年3月期中間決算営業利益ランキングに表れている通り、この運賃是正(値上)により各社物流企業は利益が多く出ました。

第2講座 物流コストマネジメント

(1)輸配送コスト

輸配送コストを構成する調達輸送費(国内調達、海外調達)・製品配送それぞれについて説明しました。

調達輸送費:国内調達コスト

国内調達コストには何が含まれるのか。まずは全体像を説明しました。

コストを下げるためには、手法の改善も効果的です。具体的な調達輸送改善事例を元に、その手法を実現するために必要なステップや、具体的な削減数値を解説しました。

全体の構造を変更するのは大変ですが、路線便・チャーター便などの輸送モードの変更なら導入しやすいのではないでしょうか。

各輸送モードの特徴(メリット・デメリット)や、使用することで、どれだけ運賃が変動するのか、数値を算出しながら事例をご紹介しました。

調達輸送費:海外調達コスト

海外調達コストには何が含まれるのか、全体像を使いながら掴んでもらいました。また、輸出に必要な書類や貿易条件についてフローを参考に説明しました。

輸出者・輸入者それぞれ費用負担とリスク負担が発生します。貿易条件ごとに発生する費用負担とリスク負担や、海外調達で知っておくべき「インコタームズ2010」の概要を説明しました。

路線運賃

製品配送に欠かせない、路線便運賃について、概要はもちろん、中継料・保険料、こんな時はどうするの?という事例も解説しました。
物流会社の大分類や、各路線会社の特徴も整理しました。

(2)荷役、流通加工コスト

荷役とは?基本的な考え方・構成を説明しました。 また、荷役コストの最適化の視点として、6つの作業を見る視点を、それぞれ詳しく解説しました。

(3)保管コスト

在庫拠点には、家賃、横持ち輸送費(複数倉庫になった場合)、空調・照明(水道光熱費)、マテハン費(ネステナ、パレット、フォークリフトなど)といったコストの内訳、費用を決めている要因を含め、それぞれの算出方法を解説しました。

首都圏賃料相場や、保管においてよく使われる単位、保管契約体系なども数式などを交えて説明しました。

拠点の契約種別と特徴や、スペースコストに関するマネジメントの視点、保管に欠かせないマテハン、梱包設計、波動の読み取り方なども説明しました。

(4)物流情報システムコスト

物流情報システムに関わるコスト項目、それぞれのコストイメージだけでなく、WMS高逐次の留意ポイントも合わせて解説しました。

第3講座 パネルディスカッション

補足説明として、エクセルを使用した波動の計算方法を解説しました。

テキストの内容について詳細を教えて欲しいという質問が出ました。

〔質問〕

共同配送、路線便への変換でコスト削減とありましたが、どのようにコスト削減へ繋がるのかもう少し詳しく教えてください。

〔質問〕

センター設計について、パレットやネステナの計算方法をもう少し詳しく教えてください。

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