真実を知って対策する

Pen Iconこの記事の執筆者

橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

「真実を知るには、割合を調べないといけない」

ベストセラー『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』の中で、著者のハンス・ロスリング氏は、こう説いています。

対象となる数量の増減と、母数の増減との関係を測らなければ、傾向が判らないからです。

例えば、運送会社では、対象期間内の事故件数を、KGI(Key Goal Indicator:経営目標達成指標)として掲げているケースがあります。

基となる数値は、前期に起こした事故の実績件数です。

しかし、保有車両台数や運行便数、営業日数などの増減によって、母数は変わります。

事故件数の多少だけでは、結果の評価はできません。

「事故率=年間事故件数÷保有車両台数」のような公式を使って、割合で予実を管理することで、傾向としてよくなっているのか、悪くなっているのかという、真実を知ることができます。

施策の効果は、数量ではなく、割合の変化を見なければ、判らないのです。

Pen Iconこの記事の執筆者

橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

その他の記事を読むArrow Icon

ページの先頭へ