トラックドライバーに休憩時間をきちんと取得させるために
目次
2024年問題より一足先に訪れる「時間外割増賃金率の引き上げ」
以前のコラム「2年後、人件費は何%アップしているのか?」で、2024年問題より一足先に訪れる、2023年の「月60時間超の時間外割増賃金率の引き上げ」について触れました。
例えば、月間残業時間が100時間だとすると、60時間を超えた40時間分が割増賃金率50%の対象となり、約3.4%は人件費が上昇する計算になります。また、未払賃金の請求権消滅時効期間はすでに2年から3年に延長されており、2025年にはさらに5年へと延長予定との情報も出ています。
労働時間管理の重要性と「休憩手当」
労働基準法や安全運行からの視点からも、人件費・残業代の視点からも、労働時間管理の重要性はますます増大します。
ドライバーの労働時間管理は各社頭を悩まされていると思います。その中でも、休憩時間の把握や管理をきちんとできている会社は、さらに少なくなるでしょう。
当社が主催するロジスティクスプロバイダー経営研究会の、ある会員企業様では、休憩時間を確実にとってもらうために「休憩手当」を導入されています。
休憩時間をとるように指導しても、「途中で休憩をとるぐらいなら、早く仕事を終わらせて、その分早く帰りたい」というドライバーもいるでしょう。また、そもそも休憩ボタンを押し忘れる(押してくれない)ドライバーもいるでしょう。
そこで、会社として「休憩時間はしっかりとって欲しい」、「休憩をとることが正しいことだ」という方針・想いを伝えるために、休憩をきちんととっているドライバーには「休憩手当」を付けているのです。
手当は1000円~2000円/月ほどと高い金額ではないですが、それでも管理職・ドライバーに意識が浸透し、しっかり休憩時間を確保するようになったそうです。
ぜひ今のうちに、休憩時間の取得および管理をどう徹底させるのか、検討してください。
中小運送会社の人事制度見直しをサポートしています
中小運送会社の経営者のみなさまに、日々役立つ情報をお届けしています。下記資料は無料でダウンロードできるので、ぜひご活用ください。
また、当社では、運送業に特化したコンサルティングを行っています。無料相談も受け付けておりますので、いつでもご相談ください。
当社では運送・物流企業の経営者のみなさまにご活用いただける動画も公開しています。他にも役立つコンテンツも多数、ご用意しておりますので、ぜひご活用ください。
また、当社は物流企業に特化した経営コンサルティングサービスを提供しています。上記で紹介した取り組みのほかにも、デジタル化、営業戦略・マーケティング施策や採用、中期経営計画の策定など、物流企業の業績アップをご支援しています。
いつでも、お気軽にご相談ください。
なお、コラムの更新やセミナーの最新情報はLINEでも配信中です。
この機会にぜひ『友だち登録』をお願いします。
↑クリックすると友だち登録用のQRコードが表示されます。
おすすめ情報
資料ダウンロード/2025年のグレート物流企業づくり
- 概要
- 2025年を見据えて、今、物流企業がしておかなければならないことについて解説しています。
- 詳細
- https://logiiiii.f-logi.com/documents/text/great-logistics-co2025/
サービス/ロジスティクスプロバイダー経営研究会
- 概要
- 業績アップに特化した物流企業が集まる経営研究会!船井総研ロジが主催する研究会は、日本の物流業界をけん引する企業が一堂に会し、業績アップのノウハウを学びます。
- 詳細
- https://www.f-logi.com/butsuryu/society/
サービス/物流企業向けコンサルティング
- 概要
- 当社が有する以下のノウハウを最大限に活用し、コンサルティングサービスを提供しています。物流業界に特化し、全国で300社以上の物流企業の業績アップコンサルティングを展開しています。
- 詳細
- https://www.f-logi.com/butsuryu/consulting/