第110回 人間関係を良好にするコミュニケーション上達手法(3)

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

現代人は実社会における「ルール化」が、幼少の頃から浸透していています。

まさに、「マニュアル人間」といっても過言ではなく、社会生活におけるモラルやルールの浸透は、社会そのものが成長している証ではないでしょうか。

最近のカフェやハンバーガーショップでは、低コスト運営を行うために「セルフサービス」が主流となっています。

この飲食店でのセルフサービスは、導入時に多少の混乱はあったものの、今では老若男女全ての人たちがこのルールに従って「良い客」を実現しています。

サービスを提供する店員も、各社の「均一サービス化」政策に沿った「店舗運営マニュアル」が徹底され、程好い接客レベルではないかと思います。

しかし、いくらマニュアルに沿った会話であっても、「コミュニケーション」を人間同士で行っていく以上、相手に対する「思いやり」の欠けた接客では顧客は満足しません。

接客マニュアルでは、相手のその時の感情によって対応するような術は書かれていません。

クレームに対する受け答えや、怒っている顧客に対する対応策などは、一部の接客マニュアルにも書かれていますが、リアルに変化する人間の感情について文書化するには困難であるからかもしれません。

仕事であっても、プライベートであっても対話をする相手を怒らせることが目的である事はあるはずもなく、頻度の高い相手でも一見でも、何らかの縁によって行う対話は、お互いが気持ちよくあればそれで良いものだと思います。

購買における売り手も買い手も、相手とのコミュニケーションが少なからず発生するもので、気持ちよくその購買を終わらせるには「相手への思いやり」を持った会話をするべきでしょう。

「コミュニケーション力を高める手法(その1)」は、相手への思いやりでした。

「コミュニケーション力を高める手法(その2)」は、購買時において、買い手側の立場で「ありがとう」と感謝の言葉が言える姿勢です。

この買い物をする(お金を支払う)立場において、素直に「ありがとう」が言葉に出して言える人は、コミュニケーション力の高い人。

自身のコミュニケーション力を高めたい人は、早速明日から実践してみましょう。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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