物流改善の進め方は?改善に取り組む際のポイントからアイテムまで解説

物流業界は人手不足に陥っている一方で、小口配送が増加し需要が高まっている状況です。人手に対して業務量が多い状況は望ましくないため、物流改善に取り組む必要があります。この記事では、物流改善の進め方や改善に取り組む際のポイント、さらには活用できるアイテムなどについて解説します。物流改善に取り組みたいものの、何をするのか、どう進めるのかわからない物流会社の担当者は、ぜひ参考にしてください。

物流改善の進め方は?改善に取り組む際のポイントからアイテムまで解説

物流改善の進め方とは?

-ポイントからアイテムまで解説-

物流改善の進め方

物流改善に取り組む場合、まず現状把握に務めることが大切です。物流現場の業務効率がよくない場合、ムリ・ムダ・ムラなどが発生している可能性が考えられます。そのため、現場の業務の洗い出しを行い、誰がいつ、どのような作業をしているのか、何が業務上の課題なのか、といったことを把握する必要があります。これらの情報が把握できれば、改善に取り組むべきポイントも見えてくるでしょう。

物流改善の具体的な進め方についてさらに詳しく知りたい人は実践ノウハウについてまとめているこちらの記事もご覧ください。

物流改善のポイント

ここでは、実際に物流改善に取り組む際のポイントについて解説します。「物流改善に取り組む」といっても何をすればいいのかいまいちわからない、といった方はぜひ参考にしてください。

人間のミスを少なくする

業務効率を低下させる原因の1つが、ミスが発生することです。そのため物流改善に取り組む際は、ミスを減らす取り組みを行うことが大切です。業務上のミスはその多くが、人が原因となるものです。物流関係の業務であれば、似ている商品を見間違える、商品の桁番号を見間違えるといった些細なものが多くなっています。1つ1つのミスは小さくても積み重なることで大きな負担となるため、よく起こるミスを把握したうえで対策を考えることが大切です。
よく起こるミスを発見するためにも、入荷から出荷までの工程を見える化し、誰が・いつ・どのような作業を行うのかを把握することから始めましょう。

作業を効率化する

作業効率を高めるための第一歩は業務の流れや工程を把握し、それらを単純化することです。作業が単純になれば、スピードが上がるだけでなくミスも起こりにくくなるため、配置する人員数を減らすこともできるでしょう。特に現場には、非効率的であるにも関わらず習慣化されていることから、未だに行われている作業も少なくありません。そういった作業の見直しを行い単純化することが物流改善につながります。

ムリ・ムダ・ムラをなくす

先ほども触れていますが、現場の業務には、ムリ・ムダ・ムラが発生している可能性があるため、それらを把握した上で減らすことができれば物流改善につながります。ムリ・ムダ・ムラをなくすためには作業量と作業員の能力を適切に把握することが大切です。作業量に対して、作業員の能力が低いと、ムリが生じます。逆に作業量が少なく作業を終えた後に時間がかなり余っている場合はムダが生じている状況です。そして、このムリとムダが混在している状況がムラです。これらをなくすためにも、作業量と能力の均衡をはかる必要があります。

コスト削減

コスト削減に取り組むことも、物流改善の1つです。物流会社における物流コストは大きく分けて以下の4つに分類されます。

  • ・輸送・運送費:運送会社の配送賃や自社便の車両費・燃料費、高速料金、駐車料金、人件費などのコスト
  • ・保管費:商品を倉庫に保管する際に発生するコスト
  • ・荷役費:商品を倉庫や物流センターに入出荷する際に発生するコスト
  • ・物流管理費:物流の管理にかかるコスト

物流コストは、その半分が輸送・運送費であるケースが一般的です。そのため、輸送・運送費の削減に取り組むべき、と考える人もいるかもしれません。しかし、輸送・運送費を削減すると、人手不足に拍車をかける可能性があるほか、燃料費の変動による影響を受ける可能性があるため、簡単に削減できるものではありません。そのため、コスト削減にあたっては、まず現状のコストを把握し、削減できそうな部分を見つけることが大切です。

物流改善に活用できるアイテム

ここでは、物流改善に取り組む際に活用できるアイテムについて解説します。作業の効率化、コスト削減などにつながるため、ぜひ参考にしてください。

ハンディターミナル

ハンディターミナルとは、データ収集に活用できる携帯端末のことです。ハンディターミナルを活用することで、作業の開始・終了時刻、経過などを正確に記録することができます。また、読み取ったデータは、パソコンに共有できるため、作業の進捗状況などをリアルタイムで確認することもできます。目視や手入力による作業がなくなるため、ミスが減り改善につながるでしょう。

RFID

RFID(Radio Frequency Identification)とは、RFタグやICタグといった各種タグのデータを非接触で読み書きできる機器のことです。複数のタグをまとめて読み取ることもできるため、商品の管理を効率よく行えます。多少の障害物があっても読み取り可能であるため、高い場所の商品の管理も手間がかかりません。特に棚卸を行う際に役立つアイテムです。
これらのアイテム以外にも、システムを導入することで物流改善を推進することができます。システムに興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。

まとめ

今回は、物流改善について、具体的な進め方や進める際のポイント、改善に活用できるアイテムなどについて解説しました。人手不足や小口配送の増加など、物流業界はさまざまな課題を抱えており、それらを解決するためには物流改善が欠かせません。今回の内容を参考にぜひ、できるところから物流改善に取り組んでください。
具体的な物流改善についてさらい詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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