物流基礎 最新更新日:2021.11.25

物流センターとは?物流サービスの高度化につながる倉庫の概要を解説

物流センターとは、高度化された作業を行うことができる倉庫のことです。物流センターは、高品質でスピーディーなサービスを提供するためにも欠かせません。この記事では、物流センターの概要から、具体的な機能、さらには目的に応じた種類などについて解説します。物流業界の概要を押さえておきたい人、物流センターの仕事を知りたい人はぜひ参考にしてください。

物流センターとは?

-物流サービスの高度化と倉庫の関係とは?-

物流センターとは

物流センターとは、高度化された作業を行うことができる倉庫のことです。物流の過程において発生する仕分けや保管、輸送、流通加工などが行える機能を有しています。また、同じく物流の過程で発生する各種情報の把握・管理を行うためのシステムも備えており、物流に関する各種業務をまとめて行うことができます。

物流倉庫におけるサービス内容

先ほども触れているように、物流倉庫では、倉庫を利用している企業に対してさまざまなサービスを提供しています。ここでは、主なサービス内容を紹介します。

物流センターの機能

物流センターには、「保管」「輸送」「荷役」「包装」「流通加工」という5つの機能が備わっています。また、近年ではこれらの5つの機能に加えて「情報管理」機能も備えている物流センターもあります。それぞれの機能の概要は以下の表の通りです。

機能 概要
保管・商品を保管すること
・生産と消費の間で発生する時間的ギャップを埋めることができる
輸送・商品を消費者へ届けること
・生産と消費の間で発生する場所的ギャップを埋めることができる
荷役・商品を入出庫すること
・ピッキングや仕分け作業もこれに該当する
包装・商品を保護するために包装や梱包をすること
・個装、内装、外装などが行われる
流通加工・商品に加工を施すこと
・値札やラベル付け袋詰めなどが行われる
情報管理・物流の過程で発生する各種情報を把握・管理すること
・保管から流通加工までの機能を効率化、高度化することを目的とする

このように物流センターは、ただ商品を保管するのではなく、消費者へと商品を届ける際のプロセス全体を管理する倉庫だといえます。

物流センターの基本的な業務工程

物流センターには、その役割や仕組みによっていくつか種類があるものの基本的な業務の流れが存在します。
商品入荷 → 仕分け → 指定ロケーションへ保管といった流れで仕入れ先から商品を入荷したら物流センターに保管します。
その後、受注通知 → 出庫指示 → ピッキング(商品が保管されているロケーションから取り出す作業)を行い、発注を受けた商品を保管場所から取り出します。
さらにその後、商品への値札付けなど出荷に伴う加工を行います(流通加工)。
流通加工が終わると、検品を行い、受注情報と整合性を確認し問題なければ、放送や梱包といった出荷のための仕分け作業を行い、やっと納品先へと物流センターから商品が出発していきます。
商品が消費者の手元に来るまでのことを見ることもないですが、ここで記載した通り1つの商品を出荷するだけでも物流センター内では様々な工程を経て品質が保たれた商品が届いているのです。

物流センターの種類

物流センターは、その役割や仕組みによって以下の5種類に分けることができます。
・配送センター
・デポ
・DC(ディストリビューションセンター)
・TC(トランスファーセンター)
・PC(プロセスセンター)
ここでは5つの物流センターの概要について解説します。

配送センター

配送センターとは、トラック輸送を行う際の拠点となる物流センターのことです。メーカーや小売業などが使用する物流センターであり、エリア内の顧客や消費者に対して商品を送り届けることを目的としています。センター内で商品の仕分けを行い、配送する点が特徴です。

デポ

デポとは、卸売業やデパートなどが配送を行う際の拠点となる物流センターです。先述の配送センターよりも小型の物流センターとなっています。少量の商品を高頻度で配送する点が特徴です。

DC(ディストリビューションセンター)

DCとは、「Distribution Center(ディストリビューションセンター)」の略で、商品の在庫を保管することを目的としている物流センターです。企業にとって在庫を抱えることはリスクとなりますが、物流センターに保管しておくことで、納品までの時間を短縮できるというメリットもあります。DCは、一般的に企業ごとに専用のものが設置されています。

TC(トランスファーセンター)

TCとは「Transfer Center(トランスファーセンター)」の略で、在庫を抱えない物流センターのことです。コンビニのような大型量販店チェーンが設置しているケースが多くなっています。入荷された商品はそのまま仕分けられ、届け先別に配送されます。在庫を抱えない点は企業にとってメリットとなりますが、入荷してから仕分けして配送となるため、納品までに時間がかかってしまいます。

PC (プロセスセンター)

PCとは「Process Center(プロセスセンター)」の略で、流通加工を主に行う物流センターです。ラベル貼りや包装といった加工であれば先述のDCでも行うことができますが、PCでは鮮魚や肉の加工をはじめとして高度な加工が行えます。流通加工を集中的に行うことで各店舗における流通加工の手間を省ける点が特徴です。

立地による物流センターの分類

物流センターは、立地によって「生産立地型倉庫」と「消費立地型倉庫」に分けることも可能です。ここでは、それぞれの概要について解説します。

生産立地型倉庫

生産立地型倉庫とは、商品の生産地や仕入れ先の近くに位置している物流センターのことです。生産地や仕入先が近いことで、配送時の時間やコストの削減が可能となります。特に仕入先の数が配送先よりも多い企業に適している物流センターです。

消費立地型倉庫

消費立地型倉庫とは、商品の配送先の近くに位置している物流センターです。配送先に近いことで、リードタイムに対する要求が厳しい場合でも対応しやすくなります。特に配送先の数が仕入先よりも多い企業に適している物流センターです。
なお、生産立地型倉庫と消費立地型倉庫は、どちらが優れているといったものではなく、仕入先や販売先のバランスを踏まえたうえで決めるのが一般的です。

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スマート物流センター

物流業界で急速に変化しているイノベーションの概念「ロジスティクス4.0」では、スマートロジスティクス化、省人化、超合理化があげられます。その中の一つ「スマートロジスティクス」で最初に取り組まれるのは、“スマート物流センター”化です。システム、マテハン、人が連携し、物流センターにおける管理人員・スタッフは大幅に減員することが見込めます。

物流センターの物流BCP

従来の物流BCPは、「いつ来るか分からないもの(主に地震)に対して備えておく」「在庫を分散配置して出荷できる体制を整える」という考えでした。しかし、従来の考え方では対応できない、大雨による水害や新型コロナウイルス感染症など、新たなリスクが増えています。今後求められる物流BCPは、自社だけでなく、取引先を含めた視点が必要となります。取引先と連携を図り、調達・商品の配送ができる体制を構築することが重要です。
・物流BCPの詳細はこちらをお読みください。
 ≫物流センターのBCP対応の変化

物流センターの立上げ

新しく物流センターを立ち上げる際、人員の教育、在庫移管、WMSの設計など、立上げを綿密に計画する必要があります。もし物流センターの立上げを失敗した場合、リカバリーに多大な時間とコストを要します。
・物流センター移転・立ち上げの詳細はこちらをお読みください
 ≫ 物流センター移転・立ち上げの失敗を避けるための手引書2021年版

まとめ

今回は、物流センターについて、その概要から具体的な機能や種類などについて解説しました。物流に伴い発生する各種作業を高度化して行える物流センターは、物流会社の負担軽減につながります。特に近年は、小口配送の増加や新型コロナウイルスの流行による物流需要の高まりなどにより、いかにして利益を上げていくかが、物流業界の課題となっているため、物流センターの重要性は非常に高いものだといえるでしょう。

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Pen Iconこの記事の執筆者

Logiiiii編集部

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