オムニチャネル(Omni-Channel Retailing)

あらゆるチャネルでユーザーとの接点を持ち、購入経路を意識させることなく、現実の店舗とオンラインストアを自然に使えるようにした販売戦略のこと。スマートフォンの普及によって注目度があがった。実店舗、オンラインストア双方の販売チャネルや流通チャンネルを統合し、統合販売チャネルの構築によってどの販売チャネルからも商品を同じように購入可能となる。

メリット

1. 顧客分析への活用
オンラインとオフラインの両方で顧客の行動に関するデータを収集出来る為、顧客理解が深まり、マーケティング施策のアップデートをしやすくなる
2. 販売機会の増加
実店舗で買いたい商品が売り切れていたとしてもオムニチャネルのシステムが構築されていれば、その場でオンライン注文し次の日には自宅で受け取ることが可能となる
3. 顧客満足度の向上
オンライン上でECサイトや実店舗の在庫の有無や、より詳しい製品情報の確認がリアルタイムで出来るため、売り上げ向上を実現することが可能になり、LTVの向上にも繋がる

※LTVとは、Life Time Value(ライフ タイム バリュー)の略で、「顧客生涯価値」と訳される。
一人、あるいは一社の顧客が、特定の企業やブランドと取り引きを始めてから終わりまでの期間(顧客ライフサイクル)内にどれだけの利益をもたらすのかを算出したもの。

デメリット

1. チャネル増加に伴う管理の複雑化
在庫管理、商品管理ともに複雑化しECサイトと実店舗での商品数に差異が生じ、最終的に在庫切れでキャンセルとなれば、顧客の満足度の低下につながる可能性がある

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