改良トンキロ法

輸送トンキロからエネルギー使用量を算定する方法で、燃料法や燃費法を利用することが難しい場合や積載率の向上等の効果を評価したい場合に使用する方法である。
トラックのみが対象となる方法で他のモード(鉄道、船舶、航空)については、従来トンキロ法を使用する。
削減方法を図る算出方法は改良トンキロ法の他に「燃料法」、「燃費法」、「従来トンキロ法」がある。

エネルギー使用量の算定方法

改良トンキロ法

また各項目の詳細は以下の通りである。

(1)輸送重量
以下に示すように、貨物単位もしくは車両単位で把握
(貨物単位)
・実重量(実測)
・容積換算重量(一律換算もしくは荷物種類別換算)
(車両単位)
・最大積載量
・最大積載量×平均積載率

(2)輸送距離
・実輸送距離
・輸送計画距離(発着地点間道のり)
・輸送みなし距離(都道府県庁所在地間道のり)

(3)積載率
・使用車両の使用燃料種類、最大積載量別に積載率を把握する必要がある。なお、計算式には積載率という記載がないが、後述する(4)燃料使用原単位の値を計算する際に必要となる。
なお、積載率が不明な場合は、告示の値を用いることが可能

(4)燃料使用原単位
・輸送トンキロあたりの燃料使用量
燃料使用量を求める式
【軽油】
ln y = 2.71 – 0.812 ln(x/100) – 0.654 ln z
【揮発油(ガソリン)】
ln y = 2.67 – 0.927 ln(x/100) – 0.648 ln z
ただし、
y :輸送トンキロ当たり燃料使用量(l/t・km)
x :積載率(%)
z :貨物自動車の最大積載量

ln について
<通常の対数>
(10×10×10=)10 3=1,000 ⇔ log101,000=3 記載方法は異なりますが、同じ意味である。
ここで、logeA のことを ln A と書き、これを自然対数と呼ぶ。
(e=2.71828)

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