デジタコだけでドライバーの労働時間・拘束時間を正確に管理できるか?
2024年4月からドライバーに対して時間外労働の上限規制が適用されました。また、それに合わせて、改善基準告示も改正されましたが、正確に労働時間・拘束時間を把握できている会社は多くはないようです。
時間の管理方法は、「デジタコのみ」、「デジタコに労務管理オプションを追加」、「デジタコと勤怠管理クラウドを使用」など様々ですが、管理する際に注意しておくべき3つのポイントを解説いたします。
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乗車中以外の時間も管理することが大切
時間の管理方法は、以下の点で注意が必要です。
- 1.出退勤時間が反映されているか。例えば、「出庫前の点検時間」や「帰庫後の業務時間」などが含まれているか。
- 2.労働時間において、1日8時間に加え、週当たり40時間超の残業が考慮されているか、変形労働時間制に対応しているか。
- 3.日跨ぎや二泊三日、ダブルカウント、分割休憩などに対応しているか。
例えば、一部のデジタコでは、前日の始業時刻から起算した24時間後から過去にさかのぼり拘束開始時刻(休息期間及び休日の終了時刻)が始業時刻となるが、対象日の0時までさかのぼって拘束開始時刻が存在しない場合は「0時」を始業時刻とする(≒0時以前の拘束時間が、日別管理においてダブルカウントを考慮した構造になっておらず、拘束時間の算出結果が異なる)場合があります。
また、車両が停車して数分経つと自動的に休憩扱いになる機能が備わっている場合、正確な労務管理の妨げになります。
そもそも、デジタコではトラックに乗車中の時間管理はできますが、それ以外の時間管理はできず、別途、管理する必要があります。また、改善基準に沿った仕様になっていることは多いですが、労働基準法の対応レベルは製品によって異なり、確認する必要があります。
おわりに
勤怠管理クラウドについては、上記内容に加えて、点呼システムやデジタコとのAPI連携など使いやすいか、も考慮したうえで、時間管理を正確に行いましょう。
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