計画倒れにならない!物流企業の中期経営計画実行のためのPDCAサイクル
中期経営計画を策定し、アクションプランまで立てているが、計画通りにアクションプランを実行できないという悩みをよく耳にします。本日は、いかにして計画から実行までのプロセスを確実に遂行しているか、ある物流会社の事例からポイントを解説します。
成長スピードが速い物流企業のPDCAとは?
ある物流会社では、PDCA【計画(PLAN)・実行(DO)・検証(CHECK)・調整(ADJUST)】を速いスピードで回して、成長スピードを段違いに上げています。本日は特にその物流会社が行っているPLANとDOとADJUSTのポイントについて解説します。
PLAN
PLANは特に重要です。時間が無限にあるわけではないので、同社では優先順位を付けてやることを絞り込んでいます。優先順位の付け方のポイントは以下です。
- 1.インパクト→ゴール到達に向けて効果がありそうか
- 2.時間→課題が達成するまでに要する期間
- 3.気軽さ→予算・マンパワー・リスクの少なさ・心理的な障壁が低いもの
DO
解決案を具体化したDOを考え、そのKDIを設定し、アクションに落とし込み、実行します。
KDIとは、KPIを達成するために必要な要素を指標にしたものです。同社の例では、営業電話回数、訪問件数、メールマガジン配信数など、数字で計測可能な実行アクションを細かく落とし込み実行しています。
ADJUST
検証結果をふまえ、次のサイクルにつなぎます(または中止します)。 同社では通常のPDCAサイクルのACTION(改善)ではなく、ADJUST(調整)を行っています。そうすることで、計画の大幅な見直しが必要なのか、解決案の調整が必要か、または調整不要かを考えます。
上記を確実に回していくために、短時間で会議を実行することで、成果までのスピードを上げることができます。 例えば同社では、毎週チーム単位(チームリーダーとメンバーが参加)で会議を実施しており、30分程度でチームでの進捗確認と成果確認、課題検討を実施しています。
ぜひPDCAを高速で回し、計画倒れにならない中期経営計画の策定を実践し、業績アップにつなげてもらえたらと思います。
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