物流業界のM&Aは8割が失敗!?M&Aでシナジーを出し続ける企業の特徴とは?
最近、多くの運送事業者様から物流業界のM&Aに関してのご相談を受けますが、M&Aでシナジーが出せず清算、売却する方も中にはいらっしゃいます。
そこで本コラムでは、物流業界のM&Aでシナジーを出し続ける企業の特徴を紹介いたします。
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目次
①M&Aの「目的とビジョン」が明確
物流業界のM&Aで成功している企業は、このM&Aは何のために行うのか、何を実現させたいのかが明確です。一方で物流業界のM&Aで失敗している企業は、M&Aの実行そのものが目的化してしまい、M&Aを通じて実現したかったビジョンが曖昧なまま進んでしまっています。
M&Aとは、経営戦略の手段の一つです。既存事業の更なる拡大、新規事業に挑戦してビジネスの多角化を進めたりする際に活用されるものです。買って終わりではなく、その後にも両社の事業は継続していくので、M&A検討段階から目的とビジョンを明確にしましょう。
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②PMIについて譲渡企業が協力的
譲渡企業の社長が、新たにグループインした会社のPMIに協力的なほど、業績を即時に伸ばしていく傾向にあります。
一般的にM&A後、業績が安定して向上するのは2~3年後と言われてますが、グループインした会社の理念やビジョンに共感し、それを社内でもしっかり共有している会社は、M&A後の成長速度は格段に違います。
後継者不在の会社を譲り受ける場合は、幹部社員を派遣して経営の建て直しをしなければいけませんが、中小物流企業のM&Aでは、優秀な人材を派遣できる程の余力はなく、自走前提(もしくはNo.2が社内に在籍)でM&Aを検討されている方も多い印象です。
③譲渡企業のドライバー採用に力を入れている
物流業界のM&Aでは、配送でのシナジーに目がいきがちですが、配送してくれるドライバーがいなければ元も子もありません。労働集約型産業である運送業では、ドライバーの採用=売上に直結していきます。中堅・大手企業は自社の採用と定着に力を入れていますが、小規模零細企業ではそこまでの投資はできないので、ドライバー採用強化にまで手が回っていないことがよくあります。
おわりに
物流業界のM&Aにおいて、譲渡企業のエリア近辺でのドライバー採用に力を入れている企業は、不測の事態(急な離職など)に対応することができ、安定して業績を上げ続けております。
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