管理職が実践する上手な仕事の教え方
人に仕事を教えることは難しいものです。物流会社では人手不足もあって、未経験者を採用する割合が年々増えており、教育・研修にかかる時間・コストも増えています。
目次
教育の難しさ
現場では下記のような教え方をしていることが多いかと思います。
- ・言って聞かせる・・・「これから説明するのでよく聞いてくださいね。」
- ・やってみせる・・・「今から、目の前で私がやってみるので、同じようにやってみてください。」
しかし、教えたつもりでも、相手が理解していない、場合によっては「何を聞いていたの?何度も同じことを言わせるな」といったやり取りが行われているのではないでしょうか。
仕事を教える手順
人に仕事を教える時は、以下のような手順で取り組むとよいでしょう。
1.習う準備をさせる
いきなり仕事を教えるのではなく、まずは、挨拶や世間話をしてリラックスしてもらいましょう。次に、これから何を教えるのか、それに対してどれくらい知識・経験があるかを確認します。そして、「簡単な内容ですが、とても重要な仕事です。なぜなら・・・」といった具合に動機づけを行います。声が聞き取れるか、説明資料がよく見えるかを確認します。
2.仕事を説明する
一度に仕事を説明するのではなく、業務・作業内容を分解して教えます。まずは、①主なステップを言いながらやって見せる。次に、②勘所・急所(どうすれば上手くできるか、失敗するか)を言いながらやって見せる。最後に、③急所とその理由(なぜ失敗したのか)を言いながらやって見せる。といった具合に相手の理解度に応じて教えます。「ここまでで、わからないところはないですか?」と確認して次に進みます。「わかった?」と聞くと、わかっていなくても、「はい。」と応えるので注意しましょう。
3.やらせてみる(チェックする)
①黙ってやってもらう、②主なステップを言いながらやってもらう、③勘所・急所を言いながらやってもらう、④急所とその理由を言いながらやってもらう、といった具合に、相手に説明をしてもらいながら、やってもらいます。新人が理解したことを、教える側が理解するまでやらせることが重要です。最後に、「合格です。ばっちりです。」といった具合に評価することでやりがいに繋がります。
4.教えたあとをみる(フォローする)
最後にフォロー体制を整えます。①目標を設定する。「今日は〇〇までやってもらいます。」、②質問しやすい環境づくりを行う(質問する人を決める。全体を通してわからないことは、ないですか?、うちは何でも質問して良い社風ですなど。)
まとめ
「言わなくても、それくらい分かって欲しいなあ。」といった気持ちはわからなくもないですが、「相手が覚えていないのは、自分が教えていないからだ。」という気持ちで根気よく取組みましょう。
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