固定残業代制(みなし残業代制)とは?導入するメリットや仕組みを解説
目次
固定残業代制とは
固定残業代制とは、会社が一定の残業時間を想定し、あらかじめ賃金に固定の残業代を含めて支払う制度のことです。
従業員にとっては、実際に決められた残業時間より早く仕事を終えたとしても、賃金を減らされることはないため、早く仕事を終えるために効率よく働く意欲を高める効果が期待できます。
会社にとっても、給与計算などの労務管理にかかる時間を削減することができます。ただし、労働時間管理をしなくてよいわけではありません。また、残業時間を想定内におさめることができれば、人件費を把握しやすくなるというメリットがあります。
固定残業代制の導入要件
固定残業代制の導入要件として、以下の4つが挙げられます。
1.独立した手当として支給されていること(基本給と明確に区別されていること)
2.就業規則や労働契約書に、何に対する対価であるか明確に示されていること。
※「月45時間分の時間外割増賃金の固定支給分」など、時間数と金額を明示
3.決められた時間数を超えて残業が行われた場合には、 別途精算すること
4.実際の残業時間が定額分に満たない場合でも、賃金控除が行われないこと
残業時間の設定方法
固定残業代制の導入にあたり、何時間分の残業時間を設定すべきでしょうか。
まずは、自社の残業時間の平均が基準になります。次に、時間外労働上限規制年960時間(月平均80時間)を受けて「80時間」、2023年より月60時間を超える残業の割増率が中小企業でも50%以上になることから、中小企業の場合、「60時間」が一つの目安となるでしょう。
固定残業代制の導入時の就業規則
また、45時間・30時間・全く残業をしなかった月は支給しないなど、複数段階で設定することもできます。残業時間の削減が進んだ時に一度定めた時間数を減らしたいとなった場合には、不利益変更と見なされる可能性があるため、複数段階の設定は有効です。
最初に、就業規則等で明確に定めておくことがポイントです。
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