リーダーを決めないことで生産性を高める現場
これからの人事制度のあり方|2024年問題と物流企業が直面する課題整理
目次
リーダーを決めない理由
ある通販物流会社では、倉庫現場でパートや派遣の女性が多く働かれていますが、チームを決め、リーダーを決めるということをしていません。
あえてリーダーを決めない理由は、
・リーダーを置くと、派閥ができ人間関係で仕事に支障がでる可能性がある
・現場を固定化しないことで、柔軟で効率的な運営を行う
ためだそうです。
通販の物流なので、曜日や季節によって繁閑の差が大きく、ローテーションで人のやり繰りをする方が効率的です。そして、あえて会社側からリーダーを決めなくても数人集まると、その中から自発的にリーダーシップをとる人が必ず出てくるそうです。
ルールと仕組みだけ明確にしておけば現場は問題なく回る
リーダーを決めない代わりに、ルール決めと仕組み化に徹底的に注力されています。ルールと仕組みだけ明確にしておけば現場は問題なく回るのです。
同社の取り組みを一つ例にとると、「色」を使って仕組みを作られています。
例えば、ゴミ箱を色分けし、どの種類のゴミはどこに分別するといいのか、瞬時にわかるようにしていたり、ピッキングカゴも荷主別に色分けされたりしています。また、バックヤードの棚番が色分けされており、どの通路を通って商品を取りに(置きに)行くのが効率的なのか、それも色ごとに決められています。
頭で考えなくても、どのように行動すれば一番効率がいいのかわかるというところまで落とし込まれ、現場に浸透させています。
特定の人に依存しない現場運営
仕組み化という言葉の定義として再現性があり、継続性があることが必須だと思います。また、再現性というのは、誰でも、いつでもできるということです。つまり、前述のように、できる限りシンプルで、人によって解釈が異なることがない基準を設けることがポイントです。
物流現場だけに限らず、多くの企業様では仕事の生産性や成果が、個人のスキルに依存してしまい、担当者によって仕事のアウトプットに大きな差があるという場合が少なくないと思います。そのような問題を解決するための、同社の「特定の人に依存しない現場運営」は、示唆に富んでいると思います。
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