事故・危険運転行動が減らないトラックドライバーへの声かけ

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三村 信明

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部 
チームリーダー チーフコンサルタント

1978年生まれ。専門商社、大手経営コンサルティング会社を経て、2011年、船井総合研究所に入社。入社後は、生産財分野(製造業、建築資材メーカー、生産財商社など)、物流会社・運送会社を中心にコンサルティングを手がける。2018年7月より、船井総研ロジ株式会社に異動( 2019年1月転籍)。運送会社・物流会社に特化して、人事制度の構築・運用支援、組織戦略立案を行っている。

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トラックドライバーの安全教育、難しくないですか…?|AI搭載のドライブレコーダーで本当に効果がでる安全教育

安全指導に力を入れているのに事故が減らない、事故につながる危険運転行動を把握しているが、なかなか改善されない。皆さまの会社でも、このような経験があるのではないでしょうか。本コラムでは、本当に効果がでる「ドライバーへの声かけ」のポイントをお伝えします。

ドライバーのやる気を削ぐ「声かけ」の悪い例

  • ・「何度も車間距離不足を指摘している。なんでわからないの?」といった否定的な表現
  • ・普段、無事故であることは評価せず、悪いことのみ指摘して否定する
  • ・応援しているのに否定的な表現になってしまう など

管理監督者が本人のために、良かれと思ってやっていることが、相手のやる気を削いでしまい、逆効果になることがあります。

人は「自分には価値がない」と感じた時、つまり、

  • 承認欲求(人に認められたい)
  • 貢献欲求(人の役に立ちたい)

この2つを否定された時、自分自身も否定してしまいます。また、ある行動を指摘されると意識がそこにいき、その行動が増えてしまう特徴もあるので注意が必要です。

逆に、「自分には価値がある」と感じる時、承認欲求と貢献欲求が満たされた時、やる気が湧き起こります。


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本当に効果がでる「ドライバーへの声かけ」

まずは、事故の原因・危険運転行動を分析したうえで、以下の4つのステップを踏んで、指導・監督をしてみましょう。

  • 1.受容(事実の受け入れ):「わかるよ」、「残念だったね」、「自分もそうなったことがある」
  • 2.承認(とらえ方):「まだまだ改善の余地・伸びしろがある」、「緊張しているのは本気になっている証拠」
  • 3.行動(して欲しい行動):「やり続けよう」、「ベストを尽くそう」
  • 4.激励(背中の一押し):「〇〇さんなら大丈夫」、「〇〇さんならできる」

いかがでしょうか。上記を踏まえれば、人間関係が良くなり、「して欲しい事が言える。伝わる。守ってくれる」という安全運転意識を喚起するPDCAサイクルを確立できるのではないでしょうか。ぜひ、実践してみてください。

精神論で終わらせない安全指導・添乗指導員育成のポイント

2022年2月18日に開催予定の船井総研ロジ主催「ロジスティクスプロバイダー経営研究会」の組織開発サークルでは、「精神論で終わらせない安全指導・添乗指導員育成のポイント」をテーマに、株式会社ベストセーフティ様に講演していただきます。

同社は、交通事故ゼロの社会実現を目指して創られた会社で、5年連続、国土交通大臣認定の教育コンサルティングメニューにも認定いただいています。事故の原因はわかっているけど、全く改善されない。どのように指導すればいいかわからない、悩める管理者の方々に向けてノウハウをお伝えいただく予定です。

物流企業の経営者を対象に「お試し参加」も受け付けております。詳細を知りたい方は、当社Webページよりお問合せください。

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チームリーダー チーフコンサルタント

1978年生まれ。専門商社、大手経営コンサルティング会社を経て、2011年、船井総合研究所に入社。入社後は、生産財分野(製造業、建築資材メーカー、生産財商社など)、物流会社・運送会社を中心にコンサルティングを手がける。2018年7月より、船井総研ロジ株式会社に異動( 2019年1月転籍)。運送会社・物流会社に特化して、人事制度の構築・運用支援、組織戦略立案を行っている。

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