物流戦略とアフターコロナ いま策定しないとマズイ理由

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

7割経済時代の物流戦略

  
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「7割経済時代の物流戦略」

コロナ禍の物流業界

みなさま、コロナ禍における物流マネジメントは順調でしょうか?
業界内では摩訶不思議な現象が起きています。

巣ごもり消費の恩恵を受け、トラックや倉庫スペースの確保がままならない荷主企業と、積載率や通過物量が低下し、物流事業者から最低保証を要求されている荷主企業が存在します。

物流事業者も取り扱い商材の幅や取引構造によって、好不調が色濃くなり始めました。

いまの日本は、両極端な課題が業界内で巻き起こっているようです。

各社各様の苦難がありますが、いまは耐えてここを乗り切り、来たるべきアフターコロナ時代に向けて修練の時です。

令和における物流のあるべき姿とは?

令和における物流のあるべき姿とは一体、何でしょうか。

それは、物流DX化であり、省人化であり、安定オペレーションの希求です。

いま物流業界の頂点にいるのは、おそらくトラックキャリア(実走会社)。キャリアの動向次第では、運賃はいつまでも乱高下し続けることになります。

実際に昨年まで上昇トレンドだった運賃は、コロナ禍で急ブレーキがかかり、下降トレンドに差し掛かっています。

しかし、アフターコロナにおいては再び相場が反転します。

今後は、利用運送型3PLの存在は希薄となり、集車力のあるキャリア系元請が物流業界を牽引することになります。

トラックドライバーという職業

筆者が憂うドライバー不足の根幹は、”トラックドライバー”という職業に、いまの若者が魅力を感じていないと思われることです。

デジタルネイティブ世代は、積み上げて成長することよりも、スピードを重視
しているようです。さらに自由と安定。

今後、運賃水準は国交省が公示した標準運賃に向かって徐々に引き上げられ、ドライバーの給与水準も併せて上がっていくものと推測されます。

だが、それでもデジタルネイティブ世代でドライバー職が将来なりたい職業ランキング上位に位置するイメージは湧きません。トラックドライバーは、確実に減少し続けます。

物流戦略とアフターコロナ

前段が長くなりましたが、こんな令和の時代において、荷主企業の物流戦略は平成時代とは全く異なった施策が求められます。喉元過ぎれば熱さを忘れるということわざがありますが、いままさに物流コストについてこの状態ではありませんか?

「荷量が落ちて、運賃相場が下落し今は困っていない」
「倉庫も空きが出始めてきたので、ひと息ついた」

確かにそうかもしれません。

ただし、この一見平穏そうな状態は長くは続かないでしょう。

日本いや世界中で総力を挙げてアフターコロナに向かっています。

コロナ明けは、車と人の争奪戦が目に見えています。

みなさまどうぞ、今だからこそアフターコロナの物流戦略をじっくり立てておくことをお勧めします。

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