第4次産業革命を物流現場から作る-新技術(IOT・BD・AI)の活用-

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勝山 佳郁

船井総研ロジ株式会社

2020年は今までの考えをガラッと変える1年ではなかったでしょうか?
生活様式の変化が最も顕著ではなかったかと感じます。オフィスワーカーの多くはテレワークに切り替わりました。
物流の現場においてテレワークの導入は困難ではありますが、本当に今までの現場運営で良いのでしょうか?

第4次産業革命とは

18世紀末以降の水力や蒸気機関による工場の機械化である第1次産業革命、20世紀初頭の分業に基づく電力を用いた大量生産である第2次産業革命、1970年代初頭からの電子工学や情報技術を用いた一層のオートメーション化である第3次産業革命、IOTおよびBD(ビッグデータ) を集約した上で分析・活用し、AIにビッグデータを与えることにより、単なる情報解析だけでなく、複雑な判断を伴う労働やサービスの機械による提供が可能となることが第4次産業革命です。
 
物流現場で例えると日々の入出荷実績データ、在庫実績データ、作業者の労働生産性データ(人工)、配送実績データ、配車計画データ、作業計画などが挙げられます。今まで蓄積しているデータを活用し人員計画、作業スケジュール、配車計画をAIに算出させることが可能となってきます。

しかし、AIが導いた結果を判断するのは人の作業となるため、システムリテラシーを高めることが第4次産業革命時代には必須条件となります。

新技術の活用推進

2020年はコロナウイルスの影響から全体の物量は大きく減少しました。
しかし、EC(電子商取引)の利用は拡大しEC荷物量(to C)は増加しています。
ユーザーや荷主のニーズは多様化している一方で、労働人口の減少による倉庫作業者の減少・ドライバー不足は皆様の知るところです。

経済産業省は、政府における物流施策や物流行政の指針を示した「総合物流施策大綱」にもとづき、今後推進すべき具体的な物流施策をとりまとめた「総合物流施策推進プログラム」を2018年に発表しております。
ここで示された施策のひとつに「新技術(IOT・BD(ビッグデータ・AI)の活用による“物流革命”が挙げられています。

新技術の活用は物流生産性の向上を図る上で有効な方法です。
RFIDの普及、隊列走行(自動走行)、ドローンの物流分野における早期社会実装を目指すと方針が示されています。

新技術(IOT・BD・AI)における当社の取り組み事例

当社はAI産業の発展が著しい中国のクイックトロン社AGVを取り扱っております。
クイックトロン社AGVはAIが搭載されており蓄積された作業データから最適な作業順序を導き、売れ筋・死に筋商品を判別し作業生産性を向上させることが可能です。
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