グローバル・スコープ 2020.05.14

世界のトラガール事情(女性トラックドライバー)米国編

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米国では、農業従事者と自営業者を除く労働参加者のうち女性労働者が50.04%を占めています。(2019年12月時点)

女性労働者がここまで増えた理由の一つに、より多くの女性が上級職に就き、より多くの女性を雇用し、女性が活動しやすい、性別にとらわれない職場環境を実現しようとする動きがあることが挙げられます。

もう一つの理由は、ヘルスケア産業や教育産業など、最も急速に成長している業界で多くの女性が活躍しているということです。また、サービス部門の労働者もほとんどが女性です。

米国のトラガール(女性トラックドライバー)

米国の全トラックドライバーのうち、トラガール(女性トラックドライバー)が占める割合は、2010年度以降、年々増加しています。

Women in Trucking(WIT)のレポートによると、2018年時点の米国のトラガール(女性トラックドライバー)の割合は約6.6%でした。

その中でも、オーバーロードと言われる長距離輸送のトラックドライバーの女性が占める割合は7.89%でした。この数は2019年にさらに増加し、オーバーロードのトラガール(女性トラックドライバー)は10%を超えています。

出所:https://www.statista.com/

米国では、オーバーロードの場合、運転手は3〜4週間を道路上で過ごし、米国全体からカナダまで荷物を輸送することがあります。重量物、精密機器、建設資材を含むあらゆる種類のアイテムを輸送しています。

米国でトラックドライバーになるには

商用運転免許証(CDL)を取得するには、18歳以上である必要があり、21歳未満のドライバーは州内運転に限られています。

トラック運転は外国人労働者にも開放されており、この職業を含むH-2Bと言う専用のビザが存在します。

米国のトラックドライバーの給与

トラックドライバーの年間の給料はおよそ40,000ドルです。学位を必要としない業界の中で最も高給の仕事だと言われています。

ドライバー職では男女間の賃金格差はありません。輸送マイルや時間、または作業負荷によって、すべてのドライバーが同じルールで給料を決められています。

さらに、ほとんどの企業は、安全性や時間通りの輸送および燃料効率に基づいてパフォーマンスボーナスをドライバーへ提供しています。

トラガール(女性ドライバー)の活躍を阻害する要因

男性労働者が多い業界ということもあり、米国や日本も含めた世界中でトラガール(女性トラックドライバー)が活躍できる労働環境の整備に課題を感じています。

一つ目は安全性です。
駐車場のセキュリティー、天候、インフラ、事故などが該当します。

二つ目は女性向けの設備が少ないことです。
ドライバーのための施設の中には、女性用トイレやシャワーが完備されていないことが多いです。また、ドライバーを育成する学校にも、女性専用のスペースが少なく、男性と同じ部屋で寝ることがあります。

トラガール(女性トラックドライバー)支援団体 Women in Trucking

日本にあるトラガール促進プロジェクト(国土交通省自動車局)のように、米国にもトラガール(女性ドライバー)を目指している女性向けに、情報やイベントなどを見る事が可能な「Women in Trucking」という非営利団体があります。

団体のウェブサイトには、メンターシッププログラム、ウェビナー、女性ドライバーを対象としたイベント、写真コンテストや女性ドライバーへの特別賞コンテストなどの情報が公開され、機知に富んでいます。

米国ではトラガール(女性トラックドライバー)が話し合い、体験や情報を共有できるSNSのコミュニティも存在します。

出所:「Women in Trucking」https://www.womenintrucking.org/

トラガール(女性トラックドライバー)活躍のための改善提案

ドライバー不足を解決する1つの手段として、女性が活躍できる環境を整備することが挙げられます。そのためには、上記で述べた安全性の確保、女性専用トイレやシャワーなどの設備、トレーニング期間中の女性への配慮といった改善が必要です。

これらの問題を解決しなければ、特に物流業界に女性労働者を引き付けることは難しいと考えています。

米国では、オーバーロードのトラガール(女性ドライバー)が10%まで増加し、その中には子どもを育てながら働く方もいます。毎晩家族と過ごせないとしても、給料や独立して働けることに魅力を感じてドライバーに挑戦する方が多いようです。

日本も、米国の「Women in Trucking」のように、より多くの方に物流業界に興味を持ってもらうためのイベントなどに力を入れていることで、業界の魅力や課題を知る機会になり、挑戦する女性が増えるのではないでしょうか。があります。

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Pen Iconこの記事の執筆者

Teodorescu Alina

船井総研ロジ株式会社

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