持続可能なESGロジスティクス 最新更新日:2022.03.16

ESGとは?SDGsとの違いについて ~【物流×ESG】基礎編~

昨今、新聞や雑誌などでよく目にする『ESG』ですが、国内外問わず、ESG経営に取り組んでいる物流企業、荷主企業(メーカー、小売業、卸売業、通信販売業など)は増加しています。「SDGs」も「ESG」も共に国連から生まれた言葉であり、環境問題や社会課題を解決し、持続可能な理想社会を実現するための概念ではありますが、その役割や対象に違いがあります。今回はSDGsとESGの概要について整理しながら『物流』との関係性について解説します。

SDGs (Sustainable Development Goals)とは?

SDGs とは、Sustainable Development Goalsの略であり、日本語では『持続可能な開発目標』と訳されます。国連が定めた2016年から2030年までに世界が達成すべき持続可能な開発目標を指します。『持続可能な開発』というのは「将来の世代のニーズを損ねることなく、現在の世代のニーズを満たす開発」を意味しています。SDGs は健康と福祉の増進、技術革新、気候変動への対応などの先進国の課題や環境問題もその目標に加えられており、グローバルな環境や社会に関する17の目標と169の小目標で構成されています。これらは環境の保全、経済の開発、社会の発展を調和の下に進めていくことを意味します。

ESGとは?

ESGとは、企業の経営や成長における環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの頭文字から取ってESGと呼ばれています。
地球規模で環境・社会・ガバナンスに関する課題が顕在化していることへの問題意識が背景にあります。これまでの株式市場では、財務情報を重視した考え方が主流でありました。日本では2015年に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がPRI(国連責任投資原則)に署名したことを契機として、企業経営の『サステナビリティ』を評価する指標として注目されるようになり、2015年以降、日本の投資家環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)を重視している企業に投資をするといった傾向にあります。
ESGは投資をする際の企業の選び方の一つで、投資をする側としては長期的な資産運用を行う為にESGを評価指標とし、企業側としては投資家に評価してもらえるための取り組みを推進することに繋がります。企業が投資家に選ばれるために実施する活動は、SDGsに沿ったものとなり、その活動に取り組んでいる企業に投資をすることで、投資家はその活動支援に繋がります。
投資家が安全性の高い企業を選ぶ基準=その一つがESGにあります。

SDGsとESGの違いとは?
目標=SDGs ・ 問題解決のプロセス=ESG

 SDGs とESGの2つの関係性については、『ESGはSDGs 達成のための手段である』という考え方です。SDGs の中にESGが含まれるという考え方でありますが、ESGのG(Governance)に関しては、企業の管理体制のことを指すため、SDGs との関連性は高くありません。

SDGsESG
民間企業・地方自治体・消費者が主な対象投資家が主な対象
国連加盟国(193か国)が2030年までに達成する目標世界の目標(SDGs)達成の手段

企業成長、事業継続のために重要な「ESG」と「物流」の関係性

具体的には、ESGの「E:環境」とは二酸化炭素(CO2)排出の削減や環境保護、「S:社会」とは、働く環境の改善やダイバーシティーの推進、「G:企業統治」とは公正・透明な経営や積極的な情報開示などを指します。

物流企業・荷主企業(メーカー、小売業、卸売業、通信販売業など)が優先的に取り組むべき課題、取り組みやすい課題は『自社排出CO2の削減』です。『自社排出CO2の削減』に繋がる一例をご紹介します。

  • ・梱包資材の改革:反復資材の利用促進、車両積載効率を高める梱包
  • ・環境に配慮した自動車の利用:エコドライブの推進、モーダルシフト
  • ・共同輸送:異業種間での共同輸配送や輸送リソースの共同利用 など

まとめ

今回はESGとSDGsの概要とその違い、物流との関係性ついて解説しました。次回は、ESG×物流のおける「E」の取り組み例、「S」取り組み例、「G」取り組み例ついて物流企業、荷主企業の具体的な事例やその実行策についてご紹介いたします。

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Pen Iconこの記事の執筆者

Logiiiii編集部

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