物流基礎 最新更新日:2022.04.12

物流ロボットとは?概要から導入によるメリットまで解説

物流ロボットとは、物流業務の一部を自動化してくれるロボットのことです。この記事では物流ロボットの概要やロボットの導入が求められる背景にある物流業界の課題、導入によって得られるメリットなどについて解説します。物流ロボットは業務効率化やヒューマンエラーの防止につながるものです。現場作業を効率化したいと考えている企業の担当者はぜひ参考にしてください。

物流ロボットとは?

-概要から導入のメリットまで解説-

物流ロボットとは

物流ロボットとは、物流業務を自動化してくれるロボットのことです。ピッキングや仕分けといった比較的単純な作業に導入することで物流業務の効率化を図ることができます。具体的には、物を運ぶ搬送系ロボット、ものを積み上げるパレタイズロボット、ピッキングを行う棚搬送型ロボットなどがあります。
物流ロボットは、業務の一部を自動化してくれますが、完全に自動化するわけではなく、人とロボットが協働するケースが一般的です。これまで完全な人手で行われていた作業の一部をロボットが引き継ぎ、省人化、省力化を図ることがロボットの役割だといえます。

物流ロボットが求められる背景

昨今の物流現場において物流ロボットが求められている背景には、現場の人手不足と物流ニーズの高まりが挙げられます。
日本では毎年高齢化が進行しており、生産年齢人口の現象により物流業界をはじめとしたさまざまな業界で人手が集まりにくい状況です。また、物流業界の中でも倉庫内での仕事は肉体労働が多く、さらに人手が集まりにくい状況を作り出しています。
このような状況でありながら、EC市場の拡大に続き、さらに新型コロナウイルスによる巣ごもり需要の高まりにより、物流ニーズはこれまで以上に高まっています。
このような背景もあり、倉庫によってはこれまでよりも2倍・3倍の量の荷物を取り扱うケースも出てきています。
人手が少ない状況でありながら需要は高まっているというアンバランスな事態となっており、この状況を改善するために、業務の一部を自動化してくれる物流ロボットの導入が求められていると考えられます。
以下の記事では物流ロボットの導入背景や導入状況について解説しています。物流ロボットに興味のある方は合わせてご覧ください。
物流ロボットの利用について

物流ロボット導入の3つのメリット

物流ロボットを導入することで企業が得られるメリットはさまざまです。ここでは具体的なメリットを3つご紹介します。

1:業務効率化

ロボットを導入することで一部の作業が自動化されるため、業務効率化につなげることができます。例えば、ピッキング作業を行う場合、従来は担当者が商品の保管場所までいき目視で探して取り出し、梱包エリアへ運ぶという流れで行われていました。これが搬送型の物流ロボットを導入することで、ロボットが行ってくれるため、担当者の負担がなくなります。また、ロボットは24時間365日稼働できるため、夜中や休日に作業を進めることも可能です。

2:ヒューマンエラー防止

ロボットは決められた作業を指示通りに行ってくれるため、ミスが発生せずヒューマンエラー防止につながります。
人手による作業は、いくら注意していてもミスが発生する可能性があります。また、時間の経過とともに疲労がたまり集中力も低下するため、ミス防止のためにダブルチェック体制を敷くなどの対策が欠かせません。ただ、ダブルチェックをするとなると、その分人員が必要となるだけでなく手間もかかるなど、人手不足に悩む企業にとっては簡単ではないでしょう。
そのような時に物流ロボットを導入すれば、決められた作業を淡々とこなしてくれるため、人手を最小限に抑えつつ、ミス防止にもつなげられます。

3:優れた拡張性・柔軟性

物流ロボットは拡張性・柔軟性に優れているため、現場の状況に応じた使い方ができます。例えば、作業量が変化した場合、ロボットの設定を変更することで対応可能です。ロボットの導入にはコストがかかりますが、設定変更によって柔軟な対応ができるため長期的な活用が可能となり、設備投資分のコストを回収できる可能性も十分にあります。

以下の記事では、物流ロボット導入による効果や導入事例について解説しています。導入を検討している企業の担当者はこちらも参考にしてください。
物流ロボットの導入効果-withコロナ時代の倉庫自動化-

物流ロボットの種類

ここでは物流ロボットの種類について解説します。ロボットの種類によって特徴が異なるため、自社のニーズに応じたロボットを選ぶようにしましょう。

搬送系ロボット

搬送系ロボットは、物を運ぶ際に活用できるロボットです。搬送系ロボットの中にも以下のようにさまざまな種類があります。

種類(略称)名称特徴
AGVAutomated guided vehicleQRコードをや磁気テープを読み取って走行する
GTPGoods to Person移動棚のこと
AMRAutonomous Mobile Robotレーザーや画像認識機能によって周囲の人や物を検知し目的地まで自律移動する

ハンドリング系ロボット

ハンドリング系ロボットは、人の手の役割を果たしてくれるロボットです。主にピッキングや棚卸しなどの際に使用されます。ハンドリング系ロボットの具体的な種類は以下の通りです。

種類特徴
アーム型ピッキングロボットアーム型のロボットとAMRを組み合わせたロボット。
アーム型ロボットでピッキングを行い、AMRが商品を受けそれを搬送する
棚卸ロボットICタグを使って自動で棚卸し作業を行う

まとめ

今回は、物流ロボットの概要や現場でロボットが求められている背景、ロボット導入によるメリットなどについて解説しました。物流ロボットは、物流業務の一部を自動化してくれるものです。導入することで、業務効率化やミスの防止などにつなげることができます。ロボットは商品を搬送するタイプ、人の手の役割を果たすタイプなどさまざまであるため、自社のニーズを明確にしたうえで適切なロボットを選びましょう。

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Pen Iconこの記事の執筆者

Logiiiii編集部

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