マテハン導入を成功させる!導入前の5つのステップとは?
庫内業務の効率化、省人化を目的とするマテハンの導入は、多くの荷主企業にとって関心の高い話題ではないでしょうか。しかし、目的や導入ステップを明確にしないまま導入を進めてしまうと、期待した効果が得られないばかりか、コストばかりがかさんでしまう可能性もあります。
そこで本稿では、荷主企業がマテハンの導入を成功させるために、事前に検討すべき5つのステップを解説いたします。
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目次
マテハン導入前に検討すべき5つのステップ
1.なぜ導入するのか?【Why】
まず、マテハン導入の目的を社内で明確にすることが最重要です。各担当者が別々に考えるのではなく、「なぜ導入するのか」という意見を出し合い、優先度と重要度を付けていくことが望ましいです。何を優先し、重要とするのか、社内で共通の尺度をもって議論することで複数意見から最終目的の絞り込みが行えます。
2.どこに設置するのか?【Where】
目的が定まった後、マテハンを設置する工程を決定します。庫内のどの工程にマテハンを導入するのかを具体的にイメージすることで問題点が明確になります。ただし、その際は、現状分析に基づいた数値的な検証が不可欠です。数値的な裏付けなしに、導入箇所を定めることはできません。
3.何を設置するのか?【What】
設置工程を現状分析で抽出した後、各工程へ何を導入するのかを絞り込んでいきます。「2.どこに設置するのか」から、必要な機器を選定します。入出荷のバラ積み・バラ降ろしの作業対応はパレタイザー・デパレタイザー、ピッキング作業の自動化であればAMR・AGVなどが想定されます。使用するシーンや作業環境とマッチするマテハンの選定が重要になります。
4.いつ導入するのか?【When】
マテハンの導入目的が社内で明確になり、現状分析で導入する工程・機器を選定した後、いつ導入するのかという検討段階に入ります。余裕のある導入スケジュール、特にシステム連動テストと作業者への使用説明・練習の期間を十分に確保することでスムーズな稼働を実現できます。
5.予算はいくらか【How much】
スケジュール設定後は、マテハン導入予算の事前確認が必要になります。マテハン導入に対する予算額に応じて、導入規模を調整することで、費用対効果の高いマテハン選定が可能になります。
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さいごに
戦略的なマテハン導入には、資金やオペレーションの課題に加え、常に最新技術・トレンドの把握と最適な検討が不可欠です。事業成長をけん引するためには変化への対応が重要となります。
弊社は情報交換コミュニティ「LLS(ロジスティクス・リーダーシップ・サロン)」を運営しております。他社との情報交換会を実施しており、その中でマテハン導入の進め方、導入するうえでの課題点や事前に整理しておくことなど、他社の取り組み事例を聞くことができます。
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