物流時流予測 3PLの役割が変化し、次世代型3PLへ

船井総研ロジ

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物流コンサルの船井総研ロジ

   
国内最大級の物流コンサルティングファーム。物流・ロジスティクス領域において、戦略・戦術の策定から実行までを一貫してサポートする日本最大級の総合物流コンサルティング企業です。

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物流業界の時流をもとに、当社コンサルタントが物流業界の未来を予測します。
今回は3PLの役割の変化について予測します。

物流業界が抱える問題、荷主・物流会社の課題

ドライバーの高齢化(55歳以上が全体の30%・25歳未満は8%)

特に大型、中長距離のドライバーの高齢化が進んでいる

深刻なドライバー不足

2020年東京オリンピック・パラリンピック開催

物流センターのパートさんが一時的に不足する(東京オリンピック・パラリンピックへボランティア参加や、小売店などの緊急需要が想定されるため)

パートタイマーの時給高騰(募集平均時給35ヶ月連続アップ)

三大都市圏の5月度平均時給は前年同月より18円増加の984円

荷主・物流会社それぞれに次のような課題があげられます。

物流センターにおける今後の対策

荷主・物流会社共に上記の課題を抱えた状況の中、物流センターにおける今後の対策として以下の事が考えられます。

物流センターの完全標準化(WMSの進化)

WMSが完全標準化されることに伴い、センター内の作業も各社共通の標準作業で統一される。
それにより、そのセンターが初めての人が来てもすぐに作業に取り掛かれるように進化する。

荷役作業の機械化(仕分け・積込み・搬送)

搬送・仕分系の作業はロボットによって行なわれるようになる。
あるいは、マッスルスーツのような補助機械が標準仕様として導入される。

物流センターの英語化(ゲストワーカー準備)

ゲストワーカーを迎えるために、物流センターの標準化・英語化を進める。
具体的には作業マニュアルや業務フロー・表示物などを英語化する。

AI(人口知能)ロボットの導入

WMS・TMSの上位にAI搭載の管理システムが導入される。AIシステムが物流センターをコントロールする。
システム化が遅れていて、就業の母数が多い業界は物流業界。そういった業界へ、今後AIを扱うIT企業が参入していくと考えられる。

このような変化が進む事で、3PLの役割が大きく変わり、「次世代型3PL」へと変化を遂げる事となります。

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