若手社員の出世・昇進意欲を上げる
「出世したくない」という若者が増えています。
企業にとっては、今後の発展性が望めない、由々しき事態です。
クロス・マーケティング社の行なった、『若手社員の出世・昇進意識に関する調査』によると、出世したくない20~30代は、約6割に上ったそうです。
この現象について、ベテラン世代は、「今どきの若者は覇気がない」と嘆きがちです。
しかし、経営共創基盤のCEO、冨山和彦氏は、それは明らかな認識違いだと言います。
若者がマネジメント職に就きたくない理由は、今どきのマネジメントの仕事はどんどん難しく厳しくなっていて、簡単に「したい、なりたい」というようなものではないと解っているからだと、冨山氏は、説きます。
確かに、今のようなVUCAの時代においては、管理職は、プロマネージャーにならなければ、役目を果たせません。
企業としては、この事態打破のために、次のような施策を取る必要があるでしょう。
①ミッション経営
②マネジメント職の職務の明確化・分担化
③デジタルツールの積極的導入によるマネジメントサポート強化
④プロマネジメント技術の教育プログラムの構築
⑤マネジメント職をより厚遇する報酬システムの構築
永続的発展のためには、これらを実践し、出世したい若者の割合を上げていきましょう。