トップの視点 2020.06.19

秋山木工の丁稚採用基準

・入社したら、男も女も全員坊主になる
・携帯電話と恋愛は禁止、家族への連絡も手紙だけ
・起床は5時前、1日の始まりはマラソンから
という厳しい住み込み修行で有名な秋山木工は、技能五輪で入賞するような高いレベルの職人を多数輩出しており、採用倍率は10倍と大人気です。

同社の代表、秋山利輝氏の人材採用基準には、とても参考になるものがあります。

それは、「面接中に一切反論しない」です。

秋山代表は、ひとりの対象者を、最短でも3時間、長ければ丸一日かけて面接します。

ひとりずつ、じっくり話をして見極めるのですが、面接中に知識で対抗する人は、絶対に採らないそうです。

その理由については、以下のように述べています。

「理由は、筋が通らないからです。入社したい=私に教えられることを望んでいるわけですから、教えられる姿勢でいなければいけません。住み込みとはいえ、研修期間はたった4年間。短い期間で体得するためには、私の言うことを聞く素直な心が必要です」

武道や芸能などの伝統を受け継ぐ世界では、最も効率的な成長のステップを、”守・破・離”という言葉で表します。

守:最初は教えを守り、
破:次に自分なりの発展を試み、
離:最後には型を離れて独自の世界を創り出していく。

秋山代表の言うのは、素直でなければ「守」を徹底できないということです。

非常に重要なルールだと思います。

Pen Iconこの記事の執筆者

橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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