まずは、あいさつから
あいさつは、礼儀です。
あいさつがしっかりできている職場は、気持ちのよいものです。
しかし、あいさつは気持ちがよいからすべきだというだけではありません。
あいさつの励行は、事故やクレームなどの不具合を起きにくくするための第一歩なのです。
なぜなら、不具合を予防するためには、コミュニケーションが重要になるからです。
最も基本的なコミュニケーションのあいさつができていないような職場で、しっかりした報・連・相が行なわれることはないでしょう。
あいさつを交わしたことのない人に対し、何かを相談したり、伝えたりする気は起こりません。
キヤノン電子社長の酒巻久氏は、就任後、まずは1人で、あいさつ運動を始め、1ヶ月ほどでそれを全社に広げました。
すると、目に見えて製品の不良発生率が下がり始めたといいます。
何か問題が起こったときに、毎日あいさつを交わしている関係の人だと報・連・相がしやすく、対処が即時に施されるようになったからです。
「まずは、あいさつから」
この礼儀の徹底は、実績への即効性もあるのです。