フラット化で時流適応
トヨタ自動車が、副社長を廃止し、執行役員に一本化すると発表しました。
現在、執行役員は25名で、内訳は、社長、副社長6名、その他の執行役員が18名です。
それが、4月1日付で、社長と21名の同格の執行役員になります。
実は、同社は、昨年1月にも、常務役員を廃止するという、役員体制の再編を行ないました。
これらの組織階層を減らす目的は、「経営課題に応じて、執行役員を柔軟に配置しやすくするため」だそうです。
超大企業のトヨタ自動車が、時流に適応するため、組織の”フラット化”で、スピードアップとイノベーションを促進しようとしているのです。
船井総研グループ創業者の舩井幸雄は、かつて「最も効率的な組織は、文鎮型組織である」と説きました。
”文鎮型”組織とは、文鎮の形のように、社長がいて、その他は同格の者だけが並んでいる組織です。
組織は、拡大するにつれて、仕方なく多階層になっていくだけだということです。
変化の激しい今の時流に適応するため、要らぬ階層がないか、点検してみることが肝要でしょう。