真似しても古い
北海道真駒内にあるミシュランガイド一つ星の寿司店、「鮨一幸」の大将、工藤順也氏は、まるで研究者のように、緻密に調理法を追求する職人です。
例えば、シャリの温度とネタの合わせ方や、ネタの種類ごとの保管温度などについて、データを採って研究を重ね、ベストを追求しているのです。
そして、工藤氏がすごいのは、そのノウハウをテレビ番組の取材などで、惜しげもなく公開してしまうことです。
彼は、その理由について、以下のように述べています。
やり方も進化しているんです。だから真似しても、もう古いやり方になっているものもあるんです。
常に進化している人に、隠すべきことなどないのでしょう。
それどころか、公開することが、次へのモチベーションになっているようなことも、あるのかもしれません。