方向を誤る組織の特徴

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橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

旅客機の運行は、通常、機長(正操縦士)と副操縦士が、2人一組で行ないます。

操縦桿を握るのは、どちらか片方です。

では、機長と副操縦士のどちらが操縦したときの方が、事故率が高いでしょうか?

統計によると、機長が操縦桿を握ったときの方が、事故が起こる確率が、はるかに高いそうです。

理由は、何か違和感を感じたとき、機長から副操縦士へは意見を言いやすいですが、逆は言いにくいからです。

そのため、不具合が是正されず、事故につながってしまうのです。

つまり、機長が操縦を担当している多くのフライトでは、チームのメリットが活かされておらず、1人でやっているのと同じ状況になっているということです。

この統計からの示唆は、部下が上司に対して、自由闊達に意見が言えない組織、「それは違うと思います」という言葉が出にくい組織は、方向を誤る危険性が極めて高いということです。

思い当たるところがあれば、早急に改善を図る必要があります。

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橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

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