できた職人を育てる方法
一流の家具職人を育てることで有名な秋山木工の代表、秋山利輝氏は、「私が育てたいのは、できる職人ではない」と言います。
「”できる職人”ではなく、”できた職人”を育てたい」のだそうです。
秋山代表の言う、できた職人の条件は、以下の4つです。
①常にお客様を喜ばせたいと思う心を持った人
②不測の事態が起こっても、堂々と自信を持って、その場を乗り切れる判断力を持った人
③お客様とスムーズに話せるコミュニケーション力を備えた人
④家具や材質について、どんなお客様ともしっかりお話ができる人
そして、「このような職人を育てるためには、徒弟制度が一番よい」というのが、秋山代表のポリシーです。
なぜなら、親方や兄弟子と24時間一緒にいることによって、その言動を常に観察でき、技を盗むこともできるからです。
ずっと一緒にいることによって、すべての心と技術を、体に染み込ませるのです。
『とにかく一緒にいる』というのは、人材育成の最大の秘訣なのだと感じます。