提案制度の効用

Pen Iconこの記事の執筆者

橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

「提案制度を導入したが、”提案”ではなく、”要望”を出してくる人が多くて、困っている」という経営トップの嘆きを、聴くことがあります。

要望とは、客体的で、定量的効果が見込めない事項です。

要望は、ワガママと紙一重のケースが多いため、経営トップが嘆く気持ちは、よく解かります。

しかし、マクロに視ると、提案だけではなく、要望もどんどん出してもらった方が、よいでしょう。

なぜなら、たとえワガママや甘えに近くても、出した人がそのように感じていることは、事実だからです。

事実をつかまなければ、適切な対処はできません。

もしもその要望を聴き入れないとしても、不満を持たれたまま、それを知らずに置いておくのと、知った上で不採用の理由を説明するのとでは、まったく違います。

提案制度は、社員の今の気持ちを知るためのシステムでもあります。

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橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

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