利他のパワー

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橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

「人を動かすためには、『それをすることによって、その人自身にとってどんなメリットがあるか』を伝えなければならない」と説く人がいます。

例えば、部下に対して、「この仕事をすれば、これだけ成長できるよ」とか。

でも、そのアプローチって、最も効果的なのでしょうか?

それをすることによって、『どれだけお客様が喜ぶか』、『どれだけお客様のためになるか』、さらには『どれだけ世の中のためになるか』を伝えることの方が、よいのではないでしょうか?

人は、自分のためよりも、他人のために行動した方が、ギリギリのところまで踏ん張れるので、より成長できるからです。

また、高い次元の欲望を満たすことができ、強い幸福感を得ることができるはずです。

ひすいこうたろう氏と滝本洋平氏の共著『なぜジョブズは、黒いタートルネックしか着なかったのか?』(A-Works)の中に、次ような一節があります。

「かつての日本は、自分のいのちよりも大切なものがあると教育されていました。今はその逆。自分のいのちを大切にしようと教育されます。その結果、なぜか自殺する人が増えました。その数は年間3万人を超えています。自分のいのちよりも大切なものがあると教えていたときの方が、自分のいのちを大切にしていたわけです」

ここに本質があると思います。

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橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

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