智将の叱り方
球界屈指の名監督で、現在は解説者の野村克也氏は、人を叱るときには、「基準がぶれてはいけない」と説いています。
「こういうことはダメだ」という一定の基準を持ち、その基準にしたがって、叱る、叱らないの判断をすべきだというのです。
そのときの感情にまかせて、叱ったり、叱らなかったりを繰り返していると(感情にまかせているのは、そもそも、叱っているのではなく、怒っているだけです)、叱られる側も、どう対処していいか判らず、反発して、反省をしなくなります。
ただし、基準を持っていても、遠慮して、叱るのを我慢し、後にたまらなくなってから、叱るというときがあります。
しかし、相手からは、一定の基準が感じられないため、同じように反発して、反省をしなくなります。
一定の基準を持ち、ダメなことは放っておかず、必ずそのときにダメだと言うことが重要です。
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