発言より行動を視る
採用面接で、その人の本質を見極めるのは、とても難しいことです。
応募者の中には、いわゆる”面接の達人”もいるからです。
入社させてしまってから、「あれ?こんなはずでは・・・」というケースは、意外に多いのではないでしょうか?
経営戦略研究所社長の岩渕龍正氏は、そのような事態を回避するために、「応募者の言葉に注意を向けてはいけない」と説いています。
「応募者の言葉ではなく、行動を観ることが大切だ」と言うのです。
やる気のある人は、やる気のある行動をするからです。
例えば、「○月○日までに、履歴書を送ってください」と、期限を切って依頼をします。
このとき、翌日には送ってくるのか、数日後か、期限ギリギリか、あるいは遅れて到着するのか、その結果によって本質が見えてきます。
岩渕氏は、応募者の行動を観るため、読書感想文を提出させるなど、採用までの段階で、いくつかのハードルを設けることを薦めています。
面接の達人なら、頼もしい受け答えは、できてしまうからです。
発言よりも行動を重視するのです。