トップの視点 2019.08.04

修業重視発想を捨てる

働き方改革の本質は、「最も貴重な資本は、時間である」という意識が、社会の中心的な考え方になったところにあるでしょう。

つまり、ブラック企業とは、社員の貴重な時間を奪う企業、ムダな時間を過ごさせる企業ということになります。

”修業”を重視する発想は、その主たる特徴です。

実業家、堀江貴文氏は、著書『捨て本』の中で、次のように述べています。

何年も時間をかけないと得られないスキルなんて、世の中にほとんど存在しない。要は、苦労した上の世代が「時間をかけないと上達しない」というポジショントークで、既得権を守るための勝手な”修業”なのだ。

私は、一定の企業や人が、修業重視の発想をなかなか捨てられない理由は、既得権の他に、「自身の経験の否定につながるから」というのもあると思います。

しかし、実は、それらの経験こそが、標準化の素になります。

まさに、『過去オール善』です。

闇雲に修業をさせる企業をブラック企業と断じるのは、乱暴かもしれません。

しかし、社員の貴重な時間を奪っている点では、同じ根っこがあると言えるでしょう。

過去を肯定して、次のステップへ踏み出し、時流適応したいものです。

Pen Iconこの記事の執筆者

橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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