注意を惹く広告
近代マーケティングの父、フィリップ・コトラー博士は、近著の中で、「将来は、ブランド・メッセージを伝えるのは、さらに難しくなるだろう」と述べています。
なぜなら、膨大な量のメッセージが携帯端末に送り込まれるため、ターゲット顧客の注意力は、どんどん低下していくからです。
ですから、ターゲット顧客の関心を惹くためには、何らかのビックリを提示するか、クチコミを生み出すことをしなければならないのです。
その点で、本日の日本経済新聞の朝刊に掲載されていた、ランサーズの広告は、前者のアプローチであり、とてもビックリさせられました。
『#採用やめよう』という刺激的なタイトルの全面広告です。
そして、採用をやめることは、人材不足時代に必要な”逆転の発想”ということで、広告自体の印刷を天地逆転させているのです。
主張に、ユニークなアンチテーゼがあり、大きな示唆があるとともに、まず「これは何だ?」と強い関心を惹く手法が秀逸だと感じました。
それらの両方が、必要ですね。