悪い評判がよい評判を生む
現代は、Webによって、どんな意見も簡単に流布する時代です。
企業は、今まで以上に、自社の評判に敏感にならなければなりません。
しかし、マーケティングの世界的権威、フィリップ・コトラー博士は、「否定的な意見が出るのは、必ずしも悪いことではない」と説きます。
なぜなら、否定的な意見が表明されることによって、好意的な意見が引き出されるという現象が、往々にしてあるからです。
そもそも、何のきっかけもなく、好意的な意見(推奨)をWebで書き込むような人は、よほどのファンだけです。
好意的な意見は、多くの場合、他者から刺激を受けて現れるのです。
コトラー博士は、「誘発された推奨を得るためには、ブランドは顧客による質問や批判的な意見によって活性化される必要がある」と言います。
ただし、この流れになるのは、自社のDNAに忠実であり続け、自社のターゲットセグメントに一貫して狙いを定めているときのみです。