自主・自律型組織を創るポイント
「自らの頭で考えて、自らの意思で行動する」
多くの経営トップは、このような人材を採りたい、育てたいと考えているでしょう。
消極的ではなく積極的、受動的ではなく能動的、従属的ではなく主体的な人材が集まった、自主・自律型組織ほど、強いものはないからです。
昨日、クラウドワークスの代表取締役兼CEO、吉田浩一郎氏のご講演から、本テーマについて、大きな示唆を得ました。
自主・自律型組織を創るためには、単純に行動を規定するようなルールは作らないことが、重要だということです。
クラウドワークスでは、会議等への遅刻が多いという問題の解決のため、『5分前集合』をルールにしようという案が出たことがあったそうです。
しかし、単純に「5分前に集合しなさい」というのは、命じる方も従う方も思考停止です。
そのため、皆で話し合った結果、「各会議の目的・意味を定義する」というルールが制定されました。
なぜなら、遅刻者の多い会議は、意義を感じていない参加者が多いということだからです。
よって、各会議の目的・意義をしっかり定義し周知する、またうまくいかなければ再定義するということになったのです。
同社が伸びている理由が、よく解ります。
「〇〇はダメ」、「△△は▲▲にする」といった、単純に”~しなさい”というだけのルールは、社員を思考停止に陥らせ、受動的、従属的な人間にしてしまいます。