トップの視点 2019.02.25

方針と施策

日本生命を58歳で退職後、ライフネット生命を興し、現在は立命館アジア太平洋大学(APU)で学長を務める、出口治明氏の著書『知的生産術』の中に、敬称について触れた、次のようなくだりがあります。

日本生命は、典型的な年功序列社会で、入社年次が上の人には「さん」を付け、下の人には呼び捨てにするのが慣習でした。一方で、ライフネット生命やAPUは年功序列社会ではありませんから、「年齢や入社年次に関係なく『さん付け』『君付け』で呼ぼう」と自分でルールを決めた。

ここで、年功序列社会の対義とされている後者の社会は、実力主義社会ではなく、能力主義社会でしょう。

実力主義とは、年齢・性別に関係なく、力の差によって上下関係が決まるという考え方だと思います。

一方、能力主義は、各人の能力に合わせて、縦横の役割分担を決め、組織を最大限に機能させるという考え方です。

”上司”は、年功序列主義や実力主義では”偉い人”ですが、能力主義では”リーダーシップを発揮し、マネジメントを担当する人”です。

能力主義を採れば、呼び方のルールは、上記のようになるのには、納得がいきます。

そして、この発言からは、「方針と施策には、一貫性がなければならない」という示唆を得ることができます。

すべての施策が、自社の標榜する主義・方針に合っているか、考える必要性を感じます。

Pen Iconこの記事の執筆者

橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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