経営陣の多様性がやる気を生み出す
Great Place to WorkのCEO、マイケル C.ブッシュ氏は、従業員をやる気にさせるためのリーダーシップの要素のひとつとして、”経営陣の構成が、組織全体の人口構成を反映させていること”を挙げています。
ブッシュ氏曰く、「上層部を見て、自分と似た人がリーダーの地位にいることが判れば、自分にも出世の可能性があると確信し、全力でやる気になる」(出典:日経BP社『世界でいちばん働きがいのある会社』)。
組織全体の人種、性別、部門、その他の出自の人口構成が、経営陣(≒役員)の構成に反映されて、多様性を成していることが、従業員のやる気を生み出すのです。
確かに、社内にロールモデルがあれば、キャリアビジョンが描きやすくなり、迷いなく突き進むことができます。
また、野心的な人でなくても、自分自身の属性が大切にされていることを実感できます。
ですから、親族・血縁のみの役員構成の企業は、まずは非血縁の役員をつくることを考えるべきでしょう。
最近は、人手不足を背景として、今まで男性中心だった職場も、女性を積極的に採用していっています。
また、外国人の採用に取り組む企業も増えています。
そういった取り組みの先にも、経営陣の多様化を意図しておくことが、重要だと思います。