サントリーホールディングス様の挑戦から学ぶ、未来の物流戦略と持続可能なサプライチェーン
2024年4月、物流を取り巻く環境が根本から変わる転換点に直面しました。この時に始まったトラックドライバーの時間外労働規制、通称「2024年問題」の発生から1年以上が経ち、すでに運賃値上げへの対応やドライバー不足といった課題を実際に経験された荷主企業も多いのではないでしょうか。
もはや「運べなくなるリスク」は、懸念ではなく現実として顕在化しています。
「共創」で築く、持続可能な物流の未来
従来の物流構築は、主に「コスト削減」や「効率化」を最優先とし、いかに安く、早く運ぶかに焦点が当てられていました。しかし、この延長線上での物流構築は通用しません。今、求められているのは、「持続可能な物流」をいかに構築するかという、経営戦略の根幹に関わる問いです。
では、この未曾有の課題に、業界のリーディングカンパニーはどのように立ち向かっているのでしょうか。その答えの一つが、サントリーホールディングス株式会社様が以前より継続的に取り組んでいる物流の持続可能実現のための取り組みです。
飲料業界は、他業界に比べて圧倒的な輸送量とトラック運行数を誇ります。ゆえに、特に需要期のドライバー確保は至難の業であり、輸送能力の低下は、製品を消費者の元へ届ける上で最大のリスクとなります。この極めて困難な環境下で、グループを挙げて物流課題の解決に注力しています。
同社は、単なる効率化に留まらず、異業種荷主との連携、物流センターのDX推進、積載効率向上に向けた商品サイズの見直し検討など、未来を見据えた先進的な取り組みを積極的に推進されています。先端技術の活用や、企業・自治体との「共創」を通じて、安全・安心で持続性のある物流の実現を目指すその姿勢は、私たちに多くのヒントを与えてくれます。
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さいごに
2025年7月24日(木)には、製造業・小売業の物流責任者様限定の勉強会「ロジスティクス・リーダーシップ・サロン」を開催します。ここでは、ゲスト講師にサントリーホールディングス株式会社 サプライチェーン本部 調達本部 物流調達 部長の塚田哲也様をお迎えします。
さらに、2025年9月24日(水)には、同社「浦和美園センター」への視察を含めた現場見学会を実施します。物流先進モデル企業を実際に訪問し、普段はなかなか直接見て、聴くことのできない事業方針や拠点運営体制などから、学びと気づきを得ることができるでしょう。
業界のリーディングカンパニーが、この物流転換期にいかに立ち向かい、未来の物流を創造しているのか。その先進的な取り組みと、現場の生の声から直接学べる、またとないチャンスです。皆様の会社におけるサステナブルな物流構築のヒントと、具体的な一歩を得るために、ぜひロジスティクス・リーダーシップ・サロンへのご参加お待ちしております。
【関連する勉強会】荷主企業 物流責任者のための交流組織|ロジスティクス・リーダーシップ・サロン(LLS)

全国各地から荷主企業(製造業・卸売業・小売業)の物流責任者が集まる会員制の勉強会です。
アットホームな集まりで活発な議論や知識共有・知見の幅を広げることで、サスティナブルなロジスティクス体制の構築を実現することを目的にしています。