物流部の組織論

Pen Iconこの記事の執筆者

西村 和洋

船井総研ロジ株式会社 エグゼクティブコンサルタント

製造業、小売チェーン店、通販企業などの荷主企業の物流改善(委託先企業選定、物流業務設計)、コストダウン、物流拠点戦略の策定などに従事し、特に、IT(情報システムの戦略、設計、構築など)を得意とする。ロジスティクスのコストダウンと品質アップの実現を、物流フロー改善・業務改善・情報システム改善等の多方面の視点から提案している。​​

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物流部の役割としては、大きく「企画立案」「計画策定」「物流管理」「実運営」の4つに区分することが出来ます。主な業務としては下記のようになるでしょう。

物流部の組織論

これらの物流業務を効率的・効果的に進めるためにはどのような組織が望ましいのでしょうか。

また、当該会社が物流をどのように捉え、どこを目指しているのか(物流戦略)によっても最適解は異なるはずです。

業務遂行の観点

所在地で見ると本社と各物流拠点が組織の単位になります。規模の経済性を考えると、1ヶ所にまとめた方が良いのですが、各物流拠点での実務に近いところは各物流拠点で行うことの合理性が優先されるでしょう。

物流部の組織論

上記の中間として個別オペレーションの改善活動業務(個別業務だが、各物流拠点で共有できるもの)等があります。
改善活動は本社主導で行う場合と、主力拠点に改善担当者を集約し主力拠点の改善を推進→ノウハウを各拠点に横展開する場合の2つがあります。
改善活動の範囲や規模感、現場業務との密接度、改善活動の継続性でいずれにするか決めると良いでしょう。

物流戦略の観点

海外物流を例に、いくつかのパターンを見てみます。

物流部の組織論

パターン1

コスト優先の組織体制で、コストに影響する現地3PL会社の選定から契約、指図、在庫管理まで現地に権限を持たせることで部分最適を志向しています。

パターン2

在庫削減優先の組織体制で、リードタイムに影響する3PL会社の選定、グローバルでの在庫管理に本社が関与しています。

パターン3

グローバル3PLのインフラやノウハウを活用し、全体最適を志向した組織体制です。

このように組織は物流に大きく影響を及ぼします。
物流環境が厳しくなる中で、組織見直しにより出来ることを検討されてみてはいかがでしょうか。

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