物流BCPが変わった!~企業に例外はない!会社を守る物流~
2018年に入り、地震と台風の被害が連続しています。
その被害は甚大で、企業の存続そのものを脅かすものになりつつあります。
我々物流コンサルタントも、重要テーマの一つとして物流BCP策定に取り組んできました。
しかし、その内容は主に地震を想定したBCPでありました。
しかし、今年7月に西日本を襲った集中豪雨、及び9月に関西を直撃した台風を見ると、雨風に対する対策も持っておく必要があると言えます。
特に近年の傾向を見ると、毎年短時間降雨量の記録を塗り替えるような豪雨が発生しています。
温暖化による気候の変化が進み、日本の気候そのものが変化したと捉えるべきではないでしょうか。
そう考えると、今後も豪雨や台風は定期的に発生し、それに対応できない日本国内の水路をはじめとしたインフラは、処理能力オーバーにより破綻をきたす事態も定期的に発生することになります。
やはり今後の国内物流におけるBCPは、豪雨と台風による風水害対策も含まれるべきと言えます。
しかし、風水害は予測できるものではありません。
想定される事態を元にそれをリカバリーする策を検討する必要があります。その視点は下記になります。
物流BCP簡易診断はこちらです➡ http://www.f-logi.com/service/bcp_shindan.php
1.被害地域での物流機能は確保不可能として、他のエリアからのリカバリーを策定する
2.通常時と同じレベルでの対応は不可能として、あらかじめ絞り込んだ策を検討する
3.水没及び物流網寸断を検討に加える
4.発生してから検討することは最小限に、発生したら何をするのか決まったことをやるように事前に決定しておく
5.発生時のみ機能するものではなく、通常時の延長線上に対策を講じる。
いつ来るかわからない天災にどこまで、時間とコストをかけるのか?の考え方は企業によって大きく異なります。
皆さまの社内でもどこまで対策を立てるのか?一度話し合ってみてください。
前述したように、国内物流戦略を策定する中でBCPを考慮せず、風水被害を『想定外』とすることは通用しない段階に入っています。
定期的に直面するであろう事態に貴社として如何に対応するのか?を話し合うことで有事の際の会社の課題を浮き彫りにすることができます。
BCPに対する考え方を今一度確かめておいてください。