物流現場訪問時に見るべき視点

Pen Iconこの記事の執筆者

田代 三紀子

船井総研ロジ株式会社 執行役員 兼 コンサルティング本部 副本部長

製造業・小売業を中心とした荷主企業に対して、物流戦略策定の支援を行い、物流拠点の見直し、コスト削減策の提案、物流コンペの支援を数多く行ってきた。また、物流子会社に対しては存在価値、あるべき姿の策定、他社との競争力評価(物流子会社評価)を行っている。得意なカテゴリーは、化学、日用雑貨など。また、物流をテーマにした数少ない女性コンサルタントとして、脱炭素、ESGロジスティクス実行に向けた研修やコンサルティングを行っている。

≫ 荷主企業(製造・卸・小売業)向けコンサルティングについて、くわしく知りたい方はコチラ

〔PR〕ダウンロード資料/5Sチェックシート(簡易版)

荷主企業は、自社の製品を物流センターで保管し、顧客へお届けするフローを担う“物流現場”を持っています。みなさんは、自社の物流現場に足を運んでいますか?

荷主企業においてよくあるのは、物流現場の状況を知らずに、顧客のいわれるがままに商品を大量に発注し、物流センターに在庫をしているケースです。
結局、顧客側の販売計画が予定通りにならず、在庫過多となってしまい、結果的には除却対象となる可能性もあります。

また、大量に発注された不動在庫のせいで在庫スペースが逼迫し、本当に必要な商品をセンター内で探すのが困難となり、出荷作業に遅れが生じ、顧客からクレーム、物流事業所からは、別途作業料の請求・・・といったことになりかねません。

物流部門の担当者のみならず、営業担当者、仕入担当者は物流現場へ行って、自分達の商品がどのように、どれぐらい在庫しているのか、どのような流れで出荷されているのか、自分の目で確かめる必要があります。

では、物流現場へ行って何を確かめればよいのでしょうか。意外と“なんとなく行って終わり”ということが多いかもしれません。

今回は物流現場を視察するうえでいくつかあるポイントのうちの一つをお伝えします。

現場の5S(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)

空段ボールをごみ箱として使用していた、ある物流センターの事例です。ごみ箱の上に束になった伝票類が入ったカゴが置かれていました。
その現場はフォークリフトが頻繁に行き交っており、センター内は狭いため、人も荷物の間をうまくすり抜けて移動しなければならない状況でした。
そのような状況でごみ箱に人がぶつかってしまい、かごに入っていた伝票がこみ箱の中に落ちてしまったらどうでしょうか。
すぐに気付けばよいのですが、忙しいのであとで直そう、もしくは全く気付かないで素通りしてしまったら大変です。

ごみ箱の中に落ちてしまった伝票を探すのに時間を取られ、出荷作業に遅れが生じ、指定された納期に間に合わず、顧客からクレームの嵐・・・。
すぐに片付けるから・・・と思っていることほど、忘れてしまいがちなんですよね。

5Sをしたことで売上アップにつながるの?と思われる方がいるかもしれませんが、5Sの積み重ねが、作業効率のアップ⇒サービスおよび品質のアップ⇒顧客満足度向上⇒結果、顧客からの信頼を得ることができ、顧客と安定した関係性の構築(売上の確保)につながります。

5Sチェックシートの簡易版は弊社ホームページより無料ダウンロードが可能ですので、一度自社の物流現場のチェックをしてみるのはいかがでしょうか。

おすすめ情報

物流現場訪問時に見るべき視点

ダウンロード資料/5Sチェックシート(簡易版)

概要
5S活動を進めるにあたって、まずは現状を知る必要があります。現状の自社5Sレベルの把握が出来る5Sチェックシートをダウンロードできます。
ダウンロード
https://logiiiii.f-logi.com/documents/usefull/5scheck/

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田代 三紀子

船井総研ロジ株式会社 執行役員 兼 コンサルティング本部 副本部長

製造業・小売業を中心とした荷主企業に対して、物流戦略策定の支援を行い、物流拠点の見直し、コスト削減策の提案、物流コンペの支援を数多く行ってきた。また、物流子会社に対しては存在価値、あるべき姿の策定、他社との競争力評価(物流子会社評価)を行っている。得意なカテゴリーは、化学、日用雑貨など。また、物流をテーマにした数少ない女性コンサルタントとして、脱炭素、ESGロジスティクス実行に向けた研修やコンサルティングを行っている。

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