物流コンサルタントの視点 2017.11.02

トラブルを予見する物流センター視察の視点

物流センターにおいて細かいが故に見過ごされがちな問題について事例をピックアップしました。

細かいとはいえ、将来的にトラブルにつながる可能性がある問題ばかりです。

貴社の現場に当てはまるものはありますか?

■ゴミ箱

いわゆるゴミ箱を利用するのでは無く、入荷商品の空きカートン・出荷用のカートン・集品用のオリコンなどを一時的に、もしくは正規のものとしてゴミ箱代わりに利用していることがあります。

この場合作業者は、これは商品の入っている箱、これはゴミ箱と、自分で判断していることになります。

商品の入った箱に誰かが少し大きなゴミを投入し商品が見えなくなると、以降その箱は商品の入っている箱では無くゴミ箱になってしまいます。

以前にゴミと一緒に商品も捨てたことがあるという現場に行ったとき、さすがにもう同じことは無いだろうと思っていたのですが、商品の上にゴミが入ったカートンを見つけました。

見た目がゴミ箱のものをゴミ箱にするか、誰が見てもごみ箱とわかる物を用意してゴミはそこだけに捨てるようにしましょう。

■シール類

バーコードシールや値下げのプライスシールなどを流通加工工程で商品に貼っている場合、そのようなシールが作業台に貼られていたり、床にシールがついていたりしたことをご覧になったことはありませんか?

このようなシールは余分に用意することは無いことを考えると、貼るべきシールを貼らずに出荷した・準備するシールの枚数が間違っていた・ピッキングする数量が不足していた、等の問題があるのではと思われます。

■腕時計やアクセサリー

商品に傷をつける可能性があるにも関わらず、作業者の方が腕時計やアクセサリーをして作業している光景をよく見ます。

ベルトのバックルも同様の理由で商品に傷をつける可能性があります。

腕時計は外せてもベルトは外しづらいですから、エプロンをして作業するのは良いと思います。

このようなことは個人で気をつけるのでは無くルールにしなければなりません。

■液もの

液ものとそうでないものを特に分けず、液ものを中段に格納している倉庫をよく見ます。

しかし液ものは基本漏れることを前提にすべきであり、他の商品への影響を最小限にするため最下段に格納すべきといえます。

また、液漏れに気づきやすいよう、1カ所にまとめて格納することが望ましいといえます。

■防火シャッタ

防火シャッターは火災時に下降し、延焼を防止する役目があります。

そのため防火シャッターの下に物を置いていると最後までシャッターが閉まらず非常に危険です。

倉庫を視察すると常にシャッター下に物を置いていることもあれば一時的に置いているだけというところもありますが、いずれも危険という意識を持たなければなりません。

防火シャッターの下にはテープでラインを引き、ここには物を置いてはいけないことを、その理由とともに作業者に周知徹底する必要があります。

もし貴社の現場に当てはまるものがあればすぐに改善に取り組んでください。

また、これら以外にもトラブルにつながる可能性が無いかという視点で現場のチェックをしていただくことをぜひおすすめします。

Pen Iconこの記事の執筆者

西村 和洋

船井総研ロジ株式会社 シニアコンサルタント

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